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執筆後記  作者: お赤飯
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執筆後記

執筆が一段落したので、これまでの作品投稿に関して、振り返っていこうと思います。

私がいわゆる、なろう系の小説投稿サイトに投稿しようと思いついたのが、2024の10月頃でした。psvitaの朧村正とスパロボVをクリアして、特にする事がなくなったのがキッカケでした。遊ぶゲームがとんとんと見つかればそっちを遊んでいたと思いますが、ふいに数年前、投稿した小説家になろうのサイトを思い出したのです。投稿した当時は、ログホライズンがスキャンダルで落ち着き、欅坂46の冠番組が始まった時期だったと思います。

執筆欲を抱いた一つに、今年の夏、星新一の賞レースが宣伝されていて、それに何か書けないか、と思った事でした。他にも見ていたアニメのコマーシャルでしきりに小説投稿サイトの宣伝をしていて、小説投稿サイトはサブカル中のサブカルだろ?宣伝する時代になったの?と軽くカルチャーショックを受けました。その賞レースに作品は間に合わなかったのですが、作品を一つ書いてみたら結構、面白くて、ゲーム以上に小説投稿サイトに作品を投稿する事に見事、のめり込んでしまいました。

ちなみに星新一に出すはずだった物は、死んだ男が地獄に行くと、死人ばかりで、獄卒の鬼が目を回す忙しさ。その忙しさ(ブラックワークで)でついに、死にたいと言い、死んだ男が呆れる、という話です。サゲとしては最高だと自画自賛していましたが、実際書いてみると事のほか、面白くなくて、自分自身に笑えました。落語、漫才、コント、演劇、漫画、その他、頭の中の物を形する仕事をしている人達の才能たるや、頭が下がるばかりです。

話は戻って小説投稿の話。そこで思いついてしまったのが『安楽椅子ニート』です。

こういうものは降りてくる時は降りてくるもので、探偵モノで安楽椅子探偵というジャンルがありますが、ひとつ、気になる事がありました。あの手の安楽椅子探偵モノは、作品の都合上、探偵役を登場させなければなりません。聞き役の探偵が登場します。ですが、安楽椅子探偵の醍醐味は、安楽椅子探偵は、事情により、現場に足を運ぶ事はありません。安楽椅子探偵が解いた推理を、別の誰かが披露し、事件を解決するというものです。ならば、安楽椅子探偵に情報を聞かせて、解かせるシーンは本当に必要なのか?事件を解決するシーンだけでいいのではないか?と思ったのが、安楽椅子ニート、誕生の瞬間です。

あとは、探偵をニート女に変えて、おかしいニート女が言っていた事を、他の誰かに言わせる、という構図が完成します。

更に、著名な推理小説、他のなろう系小説、他の作品もそうですが、弁舌が饒舌になると、台詞だけしか書かないページが出てきます。ならば、情景描写や心理描写、その他の描写を一切、排除して、台詞だけにした方が、作品の意図としても合致するのではないかと考えました。安楽椅子探偵が、言った事を言うだけの小説ですから、台詞だけで、完結するはずです。ここに至って、台詞だけのものを小説というのか、私自身、疑問ではあります。


安楽椅子ニートの作品群を読んでくださったコアな皆さん、おおよそ10人の読者に向けて、より作品を楽しむ為、ヒントをお知らせします。あえて作品内で触れてこなかった世界観や人物の設定です。おおよそカチっとしたものはなく、設定自体もおぼろげではありますが。

今後も、この設定は裏設定で、本編ではぼやかしぼやかし書いていくつもりです。

まず、キャラクターの説明です。

主人公、瀬能杏子セノウ キョウコは、年齢は二十代。四年制大学を卒業し数年経過した程度です。実家は元華族貴族で、現在、有名な企業グループを経営しています。兄弟(この場合の兄弟は男女含む)幾人かいて、末っ子。忌み子らしく、父親と母親から幼少時より関心を持たれず育ってきました。その為、親子関係は不仲。不仲というよりお互いに関心がないというのが正しい見解です。両親は瀬能杏子に対し、働いていようが何していようが全く関心が無く、その代わり、実家の銘だけは傷つける事を良しとしない為、毎月、数百万円のお金が支給されます。一生の養育費、慰謝料として支出され、このお金は瀬能杏子が死ぬまで支払われます。実家はそのお金を支払う代わりに、瀬能杏子と縁を切った、としています。その事に関して、瀬能杏子は特に不満もなく、両親を恨む様子もなく、淡々と受け入れているようです。

住んでいる場所は、関東圏です。学歴は不明ですが、中学までは地元の公立学校で学んでいました。他の兄弟は幼少期から有名幼稚舎、小学校に進学しエスカレーターでエリート人生まっしぐら。次いで、高校、大学は超がつくお嬢様学校に進学したと説と、海外のVIPが通う大学に進学した説があります。その学生時代、相思相愛になる男性と交際しますが、現在、男性の消息は不明。その一方で、ニートになるきっかけがあり、そのまま現在に至っています。

現在の彼女は、無職で引き籠もり。家の中がゴミだらけ。平屋一軒家住まい。ただし、地下に核シェルターがあり、それをAVルームとして使用。電気に関しても、特注の電柱を立てています。そういう人間ですから、庭にパラボラアンテナが立っています。

見た目は、化粧っけがまるでなく、髪はボサボサ。目にはくま。多少の猫背。人に会う時は背筋を伸ばすように気は使っている模様。家の中ではエアリズムのシャツとパンツだけの出で立ち。服装も気にしません。ボサボサの髪はロング、と言えば聞こえがいいですが、切らないだけ。たまに前髪を自分で切っているので、縦になったり斜めになったりしている模様。手が届けば背中の髪も自分で切ります。家の外に出ないせいか、元々なのか、透き通る肌の白さは一見の価値があり、七難隠すとはよく言ったもの。癖がない端正な顔立ちで、丸みをおびた切れ長の目。小さい唇。黙っていれば相当の美人であることは間違いありません。

性格は狂人そのもの。社会のルールや常識、世の中と折り合いを付けようとかいう気が一切ありません。瀬能杏子は自由な存在です。好きな時に起きて、好きな時に寝て、好きな事をする。という日課です。

大金を所持しているので、その大金を使って、物事を強引に推し進めたり、謎の人的交流の資金に使っている事が垣間見えます。金にものを言わせて大槌を振り、金で解決できるなら、それが一番、簡単で簡素な方法だと考える節もなきにしろあらず。

どこで覚えたのか修行したのか不明ですが、多種多様な技能を会得しています。時にサバイバル術、殺人術、彼女は地球上、どこにいても生きていける術を体得してます。同様に、得体の知れない人脈を有しており、日本に限らず世界に人脈の輪は広がっています。タモリもびっくりです。加えて、古今東西、サブカルチャーをこよなく愛しています。

話が前後しますが、何故、瀬能杏子の髪型がストレートのロングなのかと言えば、著者の経験上、社会人になって髪をロングに伸ばしている女は、社会通念上、問題がある女ばかりだからです。働いていたり、子育てをしていると、長い髪は邪魔になります。髪を洗って乾かす時間すらもったいないと考え、短ければその分、他の事に時間を使えるからです。ですから、社会人で髪を伸ばしている女は、自分自身だけの為に時間を割ける人間か(学生など)、芸能人のように自分を商品として扱っている人間、常識を逸脱した人間などが考えられます。親に養ってもらっている学生の頃は苦に思わない髪の手入れも、一人で生活するようになれば、自ずと負担に感じるもので、それを感じないという事は、逆説的に、社会通念上、問題を抱えている奴が多かったと私は分析しています。それをキャラクター化したのが瀬能杏子です。彼女は性格に限らず多々、問題の多い女性なので、髪が長いのです。

そして、裏設定ですが、親友以上の関係性を持つ女性がおり、一人は皇瑠思亜スメラギ ルシア。歳は瀬能杏子より何個か上。オレンジ茶髪のツインテール。見た目も性格もサキュバス。精気というより人の生気を吸い取るのを極上の喜びとしています。ソープランドで働いています。その実、医師免許、弁護士資格を持っているという噂。好きな人間は、男も女も関係ないバイセクシャル。タンクトップに大きめのミリタリージャケット。下はショートパンツ。瀬能杏子とは気が合うらしく、つかず離れずの関係。瀬能杏子に比べたら常識人です。

次いでもう一人の主人公、木崎キザキ。彼の役割は、安楽椅子探偵から聞いた事を話す刑事の立ち位置であり、本編で、瀬能杏子から聞いた話を読者に話す重要な役となっています。

彼は市役所に勤務し、福祉行政の仕事をしています。その為、無職引き籠もりの住民を支援しています。本来、無職で引き籠もりであれば、行政が生活する一切の資金を立て替える法律がありますが、瀬能杏子の場合、困らない程度の生活費を持ち、なおかつ、税金を納めているのでそれに該当せず、その代わり、木崎らは、定期的に生存確認を行っています。瀬能杏子は無職で引き籠もり、独身で単身生活者なので、万が一、自宅で死亡されていると困るからです。

専従の職員がいる訳ではないので、代わるがわる職員が瀬能杏子の家に行き、生きているか確認をしています。特に木崎は、その傍ら、瀬能杏子から聞かされる話に興味津々です。木崎の周りにこのような変人がいないからです。

担当する課では、上と下に挟まれる立場であり、手を抜けるものは手を抜き、明日できる事は明日する、という性格です。

身長が180cmあり、短髪でこざっぱりした顔。見た目だけはスポーツをやっているように見えます。後輩の面倒見はそれほど悪くありません。ですが決して、良いという評判でもありません。真面目であるが、かなりミーハー。その性格が、瀬能杏子と相性が良い理由だと考えられます。


この物語は、木崎の語りによって進められます。木崎は、あくまで瀬能杏子から聞いた話を聞かせるだけなので、その事実は定かではありません。物語の性格上、木崎と瀬能杏子は同時に存在できません。読者はどちらか一方の話を聞く事しか出来ないのです。それは、あくまで物語は、安楽椅子探偵の程を成していますから、そのような構図になっています。

そして、木崎が正確に瀬能杏子の話を伝えているかどうかも怪しいですし、瀬能杏子が嘘をついている可能性も否定できません。読者は、木崎から語られる話を聞き、自ら咀嚼しなければなりません。

著者としては、可能な限り、木崎は真実を語っていると思っています。


私の書く『安楽椅子ニート』は、当初よりキャラクターが勝手に動くタイプの小説です。その為、著者が当初予定した物語の着地をしない場合がありました。キャラクターが勝手にしゃべるので、著者も驚くような展開を迎える事も少なくありません。

『安楽椅子ニート』の場合ある程度、大雑把なテーマを決めて書き出すと、キャラクター同士がしゃべりだすので、それを書いているに過ぎません。

未完のまま、すっとぼけて終わりにしちゃおうかと思ったものもありましたが、キャラクターが考えをまとめたり、他のキャラクターと話しているうちに、外堀が埋まっていき、最後まで書かざるを得ない、という時もありました。結末を考えずに書き始めたのに、結末を考えざるを得ないのは、正直、自分でもどうかと思う時があります。それでも、無難な所に着地してくれるので、今のところは、良いかなぁとは思っています。

作品に取り扱うテーマは、サブカルチャーが基本です。水曜スペシャルとかギミアブレイク、NHKスペシャルで見たものが多いと思います。羽鳥慎一モーニングショーをながら見しているのでそれで思いついたりもします。流行しているものをメタフィクションとして落とし込んでもいます。昔から笑いは批判からはじまるものですから。

小説投稿サイトに作品を投稿する為、キーボードを買いました。ノートPCのキーボードでは貧弱だからです。キーボードを買ってしまった時は、かなりこの趣味にのめり込んでいるなと自画自賛してしまいました。今は、昔のPS/2時代の富士通、NECあたりのキーパンチしやすいキーボードが欲しいです。

とりあえず、一段落でまた面白いテーマが思いつきましたら、瀬能杏子が活躍する姿を、皆さんにご披露したいと思っています。疲労か披露か難しい所ですが。


2024年12月 お赤飯

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