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卒業に対して思い残したこと?
そんなの……、あるに決まってるじゃん。
私たちの未来には不安しかない。
でもそれでもいいのかもしれない。
強くなって。
戦って。
乗り越える。
二人で一緒に、手を取り合って。
そんな風にして私たちはきっと生きていくのだ。
これからずっと。
……ずっと一緒に。
「ゆずき。あなたの愛は本物だよね?」
「もちろん。本物だよ」
そのゆずきの言葉でいおりは決心をする。(なにを決心したのかは秘密だ)
「今日だけ」
そういっていおりはゆずきにキスをした。
「言っておくけどさ、私のキスは恋人じゃなくて友達のキスだからね。ゆずき」
顔を真っ赤にしていおりは言う。
「友達のキスは唇にはしないよ。いおり」
と嬉しそうな顔でゆずきは(いおりに抱きつきながら)言った。
はい。これ、あげる。
折れた木の枝 終わり