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黒衣を纏う正義

自由都市ウィンダは夜でも明るい。しかしその光は幻想的では無く醜悪な物であることは、ここに住む者皆が知っている。


「なぁショウイチ、どうしたんだ? ここまで来てまさか怖気付いたなんて言わねぇよな? 今夜はギルドの姉ちゃんたちと飲める所をわざわざ蹴ったんだからよぉ」


そう言って肩を叩いて来たのはカムイだ。長い茶髪を風にたなびかせ、その整った顔立ちは、男の俺から見てもかなりの美男子だが、先程の発言で全て台無しである。


「そんな事ある訳ないでしょ? いつでも冷静なショウイチにあたし達が助けられているのはアンタも分かっているはずよ」


「緊張感が有りませんね、カムイ。戦闘でも軽率な行動が無いと良いですが」


後ろで歩くナタリアとエスカが口を挟む。青い髪に、女離れした高い身長のナタリアと、銀髪で小柄の少女であるエスカはどこか姉妹の様な雰囲気を感じさせる。


「可愛げが無いやつらだよなぁ。そう思うだろショウイチ?」


どう答えても面倒な事になりそうだから、カムイには悪いが話を流した。


「そろそろ目的地だ。ではこの裏路地で今回の作戦を今一度確認する。じゃあエスカ、頼む。」


「はい、今回のターゲットはスギヤマ=タイシです。異世界から召喚された転生者で、能力は人の限界を遥かに超えた動体視力です。また、転生者の例に漏れず、攻撃魔法当たりは軒並み最強クラスです。ですが、今回のターゲットは守備系の付与魔法が無いとの事なので、リーダー以外で陽動を務めるあの作戦で行きます」


「了解、作戦は大丈夫だわ」


「それでショウイチが"音を奪う”って事でいいんだよな?」


「そうだ、では行くぞ。その先にある屋敷の裏の窓から侵入する、準備しろ」


そう言って裏の窓まで来ると窓に触れてから、その窓を蹴破り、ガラス片が"音も無く”飛び散った。


難無く侵入したショウイチたちは、ろうそくの明かりが灯る吹き抜けまで進んで行くと、人影が視界に入った。


「ちょっと待てよ。こんな客人を呼んだ覚えはないんだけどね」


そう言って呼び止めてきたのは、今回のターゲットであるスギヤマ=タイシだ。


「お前らが噂の暗殺ギルド、ジェンダスの連中か。まさか俺の屋敷に警報結界が張られているとも知らずにノコノコ来て抹殺対象にバレるなんて本当に間抜けなやつらだよ」


「チッ、あの野郎」


「言わせておけばいいのです。もう時期消えるんですから」


苛立つカムイにエスカが淡々と答える。


「そう言っていられるのもいつまでかしら!」


そう言ってナタリアの投げた短剣は投げた瞬間に"加速”した。

しかし、凄まじいスピードの短剣を涼しい顔でかわすタイシの顔は自信に満ち溢れていた。


「それにしても手にランプを持っているなんて、薄暗い夜に暗殺者がやる事じゃあないね。3対1でも俺がアスターのお前らに負けるわけな・・・い・・・え?」


そう言って笑ったタイシの胸は紅く染まっていた。

どうも、ささかまです。この小説を読んでいただき誠にありがとうございます。初投稿とゴミ日本語力の為、至らぬ点が多々ありますが今後とも宜しくお願い致します。感想等コメントを頂けると今後の大きな励みになります。酷評でも構いませんよ。書き手としては、見て貰えないのが1番辛いですからね・・・読者がいるようでしたら、今後もあとがきを追加しようと思います。それではまたお会いしましょう!

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