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13.アマール神

突然と現れた アマール神 

シュウはアマールとの対面を果たしたが・・

突然現れたアマール神、俺は正直戸惑ったが、とにかく話を聞くしかない。


「俺の名前はシュウ、アマール神さんって呼べばいいのかな、とにかく話は聞くよ」


「シュウさん、私の事はアマールと呼んでもらって結構です」

「貴方はテネブリスに召喚されました、私を探すためと言われたのでしょう」


「確かに、そう言われたよ、貴方を見つければ、俺は過去に戻れるともね」


「シュウさん、これからお話しすることを、よく聞いて下さいね」


「このジュエルという世界には、私・アマールとテネブリスの2神がおり、この世界を見守っていました。昼の世界を私が、夜の世界をテネブリスが。

2人は、友人でもあり、恋人でもあり、家族でもありました。2人で一つなのです。

しかし、ある日、テネブリスは豹変しました。いつものテネブリスとそうでないテネブリス、いつものテネブリスは、優しく・慈悲のある神。しかし、豹変したテネブリスは、

猜疑心が強く、破壊を好む、まるで悪魔のような神。全ての物を自分の物にし、しかも、それを破壊しつくそうとするのです。私に対してもそう、また、この世界に対してもそうです。このままでは、この世界は壊れてしまうでしょう。

残念ながら、私には、彼を止める事はできません。

彼がなぜ、そうなったのかは分かりませんが、彼の中には現在、慈悲の神と破壊の神が居ます。時間が経つに連れて、破壊の神に向っているようです。

貴方を召喚した時は、慈悲深い神の時でした。

今の彼に私が会えば、私を自分の物とするために、私を殺すでしょう。

私の存在が、この世界から無くなれば、世界は暗黒に包まれます

シュウさん、どうか、この世界を、いや、彼を救って欲しいのです」


俺は、アマールさんの話を聞いて、正直困った

相手は、別世界といえ、神だぜ。


「アマールさん、俺はどうしたらいいんだい、テネブリスも神だろ、神相手に、いったい何ができるのかい?」


「シュウさん、貴方に私の神木・ヴァリタスの一部を与えます、今、貴方は、テネブリスから与えられた神木・コンフェシオを持っています。」

「この2本の神木を混合することと、娘さんに会いたいという強い信念、これが混合することにより、テネブリスに対抗することができるはずです」


「そうかい、どっちにしてもやらないと、どうしようないかな。精一杯がんばるよ」

俺が答えると、アマール神は、


「シュウさん、本当にごめんなさい。あと、テネブリスには、配下がいます、チャオの宰相マルーンがそうです。彼は私を捕まえるためには何でもするでしょう」

「私の意思(ココロ)は、祭壇とあります。今、3つの祭壇は1つとなり、バルチャームと共にあります」

「バルチャームが奪われれば、私は消滅してしまうでしょう」

「どうかバルチャームを守って下さい」


「アマールさんよ、守るだけじゃジリ貧だと思うけど・・」


「はい、シュウさんの言う通りですね、テネブリスの本体は、暗黒の国・スベロに在るはずです。」


「俺は、スベロに行って、どうしたらいいんだい?」


「このまま行っても、テネブリスに捕まるだけでしょう、祭壇は全部で4つ、後、1つ必要です、それは、ルピティスにあるREXという冠がそうです

「今、REXは豹人のバラダスの元にあります」

「祭壇を4つ揃え、私の与える神木の一部ヴァリタス、そしてテネブリスから貰った神木の一部コンフェシオ・・これらが揃えば、テネブリスの暗黒の部分を取り除くことが出来るかもしれません。確かとは言えませんが・・それしか方法はありません」


「そうかい、それしか方法がないというのなら、俺は力を尽くすだけだ」


「シュウさん、神木の一部・ヴァリタスを与えます」


アマール神がそう言うと、俺の身体は淡く輝き、俺の右手には、黄金色の神木が握られていた。


「シュウさん、その神木とテネブリスから与えられた神木を、混合してください」


アマールから、そう言われ、俺は、

「こうかい」

2つの神木を混合した。


すると、俺の右手には、白く輝く倍くらいの大きさの神木が在った。


「なんか、凄いな。漲る力を感じるよ」

俺がそういうと、アマール神は。


「残りの祭壇REXが手に入り、祭壇とこの神木を混合すれば、テネブリスに対抗できるはずです」

「シュウさん、もう時間が来たようです、お願いだけで申し訳ないのですが、もう、この世界を救えるのは、貴方だけです・・」

そう言うと、アマール神の声は聞こえなくなった。


俺が茫然としていると、元に戻ったバルチャームが、


「シュウさん」

と声を掛けてきた。


「姫さん、元に戻ったのかい フラタリスは?」


俺が尋ねると、バルチャーム姫は、

「フラタリスは、私の中で眠っています」

「それよりシュウさん、アマールさまの言っていたことは、本当でしょう。私にも、その声は聞こえていました、この世界を救うために、力を貸していただけませんか」

そう言い、バルは頭を下げた。


「姫さん、頭を上げてくれ、俺も、娘に会うためなら何でもするさ、さて、これからどうするかだが」

「REXか? それを手に入れるのがまず最初かな」


「REXは獣人族のどの種族かが手に入れたのでしょう 多分、今、チャオに侵攻しているはずです、もう、戦いになっているでしょう」


姫にそう言われ、俺は、

「そうかい、それじゃ、チャオに戻るとするか」


俺と、バルチャーム姫、ルトとセレティスは、チャオに戻ることにした。


その時、エルフ国の見張りをしていた男が、慌てて報告に来た。


「チャオの軍勢役8,000人程、ここへ向かってきます」

「率いているのは、宰相マルーンかと」


マルーンか、テネブリスの配下だったな。

まず、ここを突破しなければ、先にいけないということか


俺は、一人呟いた


読んで下さり、有難うございます

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