うちのおじいちゃん、○○なんですっ!
神様(から)転生のストーリーが浮かばないのに浮かんだしょうもない短編です。良ければ読んでください。
―――ピピピピピ!!カチャン
「んっ…ふあぁぁぁ……」
私は目覚まし時計を止め、伸びをしてベットから抜け出しベットを降り、ドアを開け放つ。
「さぁ、おじいちゃんを起こしに行かなくちゃ」
おじいちゃんを起こす。それが最近できた私の朝の日課。なんせ、おじいちゃんがあんな体になっちゃったから―――
おっと、考え事をしてたらもうおじいちゃんの部屋の前だ。
―――コンコンコン
「おぅ、開いとるぞぃ」
ノックをしておじいちゃんの返事があったので、ドアをガチャリと開けて部屋に入る。
「おじいちゃん、起きてたんだ。珍しいねぇー。」
「まぁの。今日はちっと調子がよくてのぉ。起きれたんじゃよ」
おじいちゃんがプルプルと起きようとしながら返事をする。私は素早く駆け寄り――
―――おじいちゃんを抱き上げた。
「おじいちゃん、無理しないの!また床にこぼれちゃったら大変でしょ?」
「うむ、すまぬの。早く自分で移動できるまで成長したいものじゃ」
きゃっ!っとっと。危ない危ない。転んでおじいちゃんを床に撒いちゃうところだった。この部屋は床が木製だからね。気を付けないと床に吸い込まれてまたおじいちゃんが小さくなっちゃう。雑巾で回収するのもあんまり効果ないものね。手の隙間にも気をつけて運ばなきゃ。
「おじいちゃん、今日の朝ごはん何がいい?」
「そうじゃの、今日は消化器官の調子がいつもよりいいようじゃから、こってりしたものを食べて早く成長したいの。」
おじいちゃんは体調を確認する機械で今日の体調をチェックしながらそういった。
「そっかー。じゃあ今日はお肉ね。おじいちゃんが食べられそうなもの……ハンバーグでいい?」
「ええぞ。ワシはハンバーグ、好きじゃからの。柔らかくて美味しいからのぉ。」
おじいちゃんはプルプルと震えて、喜びを表現する。
「さ、キリビングに着いたよ。ちゃんとプラスチックの床の範囲内で運動するんよ?」
「わかっとる、わかっとる。もうこの体になって1ヶ月もたったからの。大丈夫じゃて。」
わくわくした様子のおじいちゃんを床に置き、私はエプロンをつけながらキッチンに向かう。
「よし、作ろ!」
ミンチを冷蔵庫から出して、ミキサーにかけて、ふんわりと握る。フライパンに敷いてブルーぐらいの焼き加減ですぐに火を止める(これは、焼きすぎるとおじいちゃんが溶けて体が弱く小さくなっちゃうから。)そしてフライパンから取り出して平らなお皿に置く。それをおじいちゃんのところに持っていく。
「おじいちゃーん、持ってきtおじいちゃーーん!?」
「ほ、ほほ……」
キッチンから出てみたら、なんとおじいちゃんが溶けていた!私は慌てておじいちゃんを水道に連れていき、下に器があるザルに乗せて水をかけ、少しずつ冷やしていく。
「ご、ごめんのぉ…」
「もぉ、おじいちゃん!ちゃんと気を付けないとダメでしょ!?だって今のおじいちゃんはほぼ無限に強くなる代わりに最初はものすごく弱い――――スライムなんだから!」
そう。うちのおじいちゃん、スライムなんです。ある日起こしに行ったらいきなり床に吸い込まれていて、すごくビックリしたのを覚えています。あれから1ヶ月…おじいちゃんは、スライムになったときからほとんど大きくなってません。
おじいちゃんの好奇心が肉体が若く(?)なったことで爆発したのです。そのせいで私は毎日大変な日々を送ってます。
これは、そんな好奇心まみれのおじいちゃんを少しずつ強くしていく、ドタバタ日常ファンタジー。
今ここに、始まり―――ません。
最後まで読んでくださってありがとうございます。
明日こそは、明日こそはかみてん更新します。できなかったら今日描いたヘタクソなうえにイメージと全く違う熊谷の絵公開します。