ACT 3 潜入魔王城
ACT 3 潜入魔王城
[フロンティア大陸 地上]
[とある魔王領近郊]
[とある魔王城近くの森]
「いっつぅ..」
あれ?僕生きてる..
『ここは...』と言いながら立ち上がる。
辺りを見渡し『どうやら森の中のようです』と思い
移動開始したらあるものに気づく..
あれは?城壁でしょうか..
※目の前にあったものは、石膏らしき素材で出来た壁が
高くそびえ建っていた
その壁をペタペタ触っていたら『ん?』と何か違和感を覚えた僕はその足を止める。
どうやら..コンコン..石膏のような感じですかね..ん?
\やっと繋がったよ〜/
あれ?僕の頭の中にあの駄女神の声がする..
『ヤッハロー』
「ハローじゃねえ‼︎何してくれてんだボケ!この駄女神
上空に放り出すとか何考えてんだコラァ!おかげで僕はドラゴンにパックンコされるとこだったんだぞ!」
『キャハハ、それに関しては本とごめんちゃい、テヘ
女神ちゃんうっかりさん、キャハ♡』
僕うっかりで殺されかけたの?
「はぁあ〜いろいろ納得はできないけど初犯と言うことで今回は許しますよ。」
『初犯て..私何か悪い事したっけ?』
「えーと、拉致誘拐に殺人未遂ですが何か?」
『なにそれ女神わかんな〜い』
この駄女神..阿保なの?馬鹿なの?本当死ねばいのに
「このことを上司に報告するぞ?」
『うっ..まじすいませんでした。それだけは..それだけは堪忍してつかあさい』
最後に『私のお給金が..今月ピンチなのに』とかほざいてたけど無視しましょう
「それで、女神様は僕に何の用です?」
『あれからどうなったのかなあって気になっちゃって』
「えーとですね。今目の前には壁のようなものがあるだけで僕にはわかりませんね。」
『そっかぁ〜..』
最後に『ちょっと待ってねー私調べるから』と言ったあと『うわ』とか『うげ』とか『まぢかー』と僕の頭の中で不穏なフレーズが飛び交う。
『‥‥‥‥』
この沈黙何?
「あのー女神様どうしました?」
『え、あ、うん、ゴホン..この度は、株式会社女神観光ツアーのご利用。誠にありがとうございます。右手に観えますは、魔王城でごさいます。覚悟無く近ずくのはおやめ下さい。って事でごさいます。』
「え?」
この駄女神..魔王の城っていいやがりましたよ..
チュートリアルかっとばしてラスボス直行とか何考えてるんですかね〜全く..どんなクソゲーだよってことです。
『私ドンマイってことでお詫びに武器あげるからそれで堪忍してつかあさい』
ボフン..
「剣ですか...」
よいしょ..ふーん見た目は普通ですね..見た目はね
『それ使ってその場から離れるように!じゃあねえ』
「ちょっ..」
『電波が遠いか電源が入っていないためつながりませんプープープープー』とか言って連絡が途絶えた。
あの駄女神!連絡切りやがりました!
「はぁあ〜まぁいいでしょう」
*フンフンと剣を振るう
まぁ重さは普通ですね..重さはね..
ただねえ、あの駄女神の事ですからね〜次は剣の強度です。
*剣を曲げる..すると..ぐにゃりと剣が本当に曲がる。
「は、は、は、あのドジっ子さんめぇ〜って...そんなわけあるかあー!」
なんだなんだ何の罰ゲームだこれ..目の前に魔王の城だぞ?
何考えてんだよあいつ..orz
「よく見ると剣の中央に何か書いてあるし..」
*剣の中央にひらがなで'' でんせつのけん''と記載してある
「こんなの小学生でもわかるわ!」ポイ
はいはい、一瞬でもあの女神を信じた僕が馬鹿でしたよー
「小学生の工作レベルの剣って..まだ僕の工作の方がマシだってーの」
あーあ、どうすんだこれ?
『ん?』と僕は何にかに気づく。
いや?待てよ..早く帰れるチャンスなのでは?
目の前は魔王の城ですよね〜
それと城と言えば宝物庫があります。
魔王なら魔剣を何本か持ってるはずです。
あの女神はもうあてにしません!
「さて、やりますか。勇者業をね」
*人のものを盗むのは窃盗罪にあたるので良い子の皆様は真似しないでください。あと不法侵入もです。
「もうすぐ夜になるので..近くで隠れていましょう。」
※そしてその日の夜
木陰で隠れていたぼくは『そろそろいいでしょう。』と思い城壁再び姿を現す。
さてさて、今は夜8時回ったところでしょうか..
僕は『窓の明かりが1つ見えます..あそこから侵入しますか』とボヤキながら城壁を見上げ『あの明かりが消えるまで待ちますか。』と結論を出した。
※待つこと数時間
僕は、完全に窓の明かりが消えるのを待ち『やっと消えましたねえ...さて、やりますか』と意を決し、魔法で足場を作りながら侵入を開始するのでした。
魔法?案外簡単にできましたよ
※侵入開始してから数分後、目的地の窓にたどり着く
下からは分かりづらかったんですが...ちょうど窓にベランダがあってよかったですねぇ〜
おや?ここは誰かの寝室ですかね〜
柔らかそうなベットがあるので間違いないでしょう
僕は『では、失礼しま〜す』と寝室であろう部屋に侵入後『やはり、見た目と一緒でふかふかですね』とベッドに触れながら座り『少し休んでいきましょう』と
横になり『昼間はいろいろありましたからねぇちょうど良かったです』と目をつむりながら思いにふけ入り、そのまま朝を迎えるのでした。
※そして翌朝
ついうっかり寝てしまった僕は『むにゅう』と何か柔らかいものの感触とともに目が覚めるとそこには..
拝啓
親愛なる両親へ
朝目覚めたら...僕の隣に天使がいました。
P.S.あ、お母さん今夜はお赤飯かもしれません