ACT 2 異世界転移
ACT 2 異世界転移
転移場所
[フロンティア大陸 上空]
皆さーん..いかがお過ごしでしょうか?
僕?..僕は今..無理矢理転移させられたあげく異世界の上空にいます。
そんな所で何をしているのか?って..それは..
パラシュートなしスカイダイビング中でーす。
あっ!ちょっと楽しくなってきたかも...
「そんなわけあるかあーーーー‼︎」
『ひー』と声にならない声を上げたのたが...
あぁー無情ぐんぐんと高度を下げていく僕の体
あっ!先ほどドラゴンとすれ違いましたよ…
ワイバーンでしょうか?やっぱり異世界ですねー
コホン「感心してる場合ではありませねー」
少し冷静になって考えましょう…
ええ、じゃないとあの駄女神にお仕置きできません
えーとえーと、僕はあの駄女神に無理矢理転移させられる
その後、異世界の上空へと放り出される...
だけどパラシュートは無い…
あーこれはあれだ…詰んだってやつですね..
勇者死す..完ってことですねー
あっ!もうすぐ地上です..では皆さん..短い間でしたが
さようなら..
※魔王城のある方角へと消えていく
シュッドゴーーーーン
※だがその光景を眺めていた者たちがいる。
[フロンティア大陸 地上]
[とある魔王領近郊]
[西方諸国連合軍陣営]
『あの光はなんだ』と言って空を見上げる1人の男性
そこへ『エドガー将軍閣下』とその男の部下であろう男性が声を荒げながら近づく
「なんだ‼︎騒々しい」
『はっ!』と部下あろう男性が敬礼して発言を続ける
(先ほど上空に現れた光の件で報告があります)
「でなんだ?」
(はっ!あれは、伝承にある勇者ではないかと皆騒いでいます)
「うむ、ワシも見たぞその光..」
(そうでありましたか..ではやはり..)
「うむ、伝承の通りなら間違いないだろう」
『そうだな』と言って自慢の白ヒゲを撫でながら、しばし考えをまとめるエドガー将軍
'' 戦地に勇者を導く光現れるとき
光の勇者が生まれ..
闇を打ち払う光となるであろう''
「この伝承通りなら間違いないだろう..」
まぁ、これが書いてあった石碑は所々崩れておって
読めない部分があるからのう..
だが...しかし、あの光は..
※考えがまとまったのか『あいわかった』とか言って
部下に伝令を伝える。
「これより..我が軍は一時撤退する!全部隊に通達せよ!」
(ですが閣下..)
「うむ、このままではジリ貧は必須だ。どのみちこのことを国王に報告せねばならない。いいな‼︎」
『はっ‼︎』と言って敬礼し去って行く部下を見送るエドガー将軍
「うむ、ワシも撤退する準備せねば」
※この伝令を聞いた各武将たちも撤退しはじめる
[フロンティア大陸 地上]
[とある魔王領近郊]
[とある魔王軍陣営]
『あの光はなんじゃ..』と空を見上げる1人の女魔王
そこへ『魔王陛下ご報告が』と言って魔王の居るテントへと入ってくる女性魔人
「リリスか..妾に何用じゃ?」
「先ほどの光が我が城へと向かっていったと報告がありました..」
「あの光が我が城へ行ったじゃと‼︎」
「はっ‼︎」
「よし!こうしてはおれぬ。リリス!」
「はっ!」
「全軍へ撤退指示をだすのじゃ!」
最後に『はっ!』と言って去って行くリリスを見送る女魔王
※この指示を聞いたリリスを含める各武将が撤退をする
「妾も撤退準備じゃな」
城へ帰ればわかるじゃろう..何事もなければそれでよしなのじゃ
※一方魔王城のある方角へと消えていった主人公はというと...
[フロンティア大陸 地上]
[とある魔王領近郊]
[とある魔王城近くの森]
シュドゴーーーーン!..バキバキ..ズガガガガガガーン
「いっつぅ..」
あれ?僕生きてる..
\やっと繋がったよ〜/
あれ?僕の頭の中にあの駄女神の声がする
『ヤッハロー』と続けて僕の脳内に響き渡り
僕を恐怖のどん底へと、おとし入れた張本人の声で
僕のこの世界での冒険が始まった。
拝啓
親愛なる両親へ
無理矢理転移させられた異世界ですが..
僕は無事に
元の世界帰れるのでしょうか?
P.S.あ、この駄女神は後で泣かします。