ACT 1 女神のお仕事
ACT 1 女神のお仕事
西暦2017年1月4日15:30
[神界 転移の間]
※幼女女神降臨!
「ヤッホー!女神ルナソルだよ〜」
「.....J」
「まずは、異世界弾丸ツアーの当選おめでとう♪♪
ドンドン ♭パフパフ♪」
「......J」
「あなたが異世界に渡るための手続き始めるよ〜」
これは夢だと思い僕は自分のほっぺをつねる。
「痛い...」
僕がぼーっと女神の方見つめていると....
「やだよ。お兄さんそんなに見つめちゃって♡私に惚れちゃった?」
「そーゆーわけじゃないんですが…僕の今の状況を説明してくれるとありがたいのですが」
「そっかあ〜残念...しょぼん..で、君は今の状況を知りたいわけだね?」
「ええ、できれば..なぜ僕は縛られているのか?ということもです」
そうです。なんで僕は亀甲縛りで拘束された挙句わけわからない場所まで飛ばされなきゃいけないんでしょうねぇ
あ、僕そーゆー趣味ないですよ?信じてください読者の皆さん
「あーそれね。去年も同じようなことがあって逃げられちゃったんだよ。そんで逃げた相手が精神病んじゃって。まぁしゃーないよねーここは精神世界と現実世界との境だからしょうがないねぇ〜キャハハ」
え‼︎僕逃げ出してたら精神病んでたんの‼︎
「だからそれを防ぐため拘束させてもらったって言う
わけOK?」
「わかりました。なのでこの拘束といてくれませんか?」
さっきから変なとこに縄が食い込んで体痛い!
「いいけど...ここから逃げようとしないでね?逃げてもいいけど私責任取れないからね?」
「えぇ、逃げませんし、どう見てもこの状況じゃ逃げられませんよね?なので拘束といて下さい‼︎」
「わかった。少年がそこまで言うならといてやるか。」
女神がパチンと指を鳴らし拘束をとく
「これでよろしい?」
「ありがとうございます。で、僕はどういう状況なのでしょう?」
「そうだねー、まず椅子に座りなよ..まずはそれからだ」
女神がパチンと指を鳴らし椅子を出現させる。
僕はその椅子に座り女神の話を聞く体制にうつる
「君は手に入れたのだよ異世界に行けるチャンスを‼︎」ビシ!
「はぁ..」
「あれ?ノリ悪いね少年。剣と魔法の世界に行けるんだよ?胸躍る冒険が待ってるんだよ!」
「はぁ...で、僕にその世界で何をしろと?」
『やれやれ、君はそういうタイプなのか』と女神が僕に聞こえるか聞こえないかという小さな声で発言した後話を続ける
「まずは、君を勝手にこの世界に召喚してしまった事を謝罪しよう」
最後に『すまない』と言って僕に謝罪してきた。
「僕は、特に気にしていませんから..そこまでしないでください。」
「ほんとかい?許しくれる?」
「えぇ、なので話の続きを..」
「では話を続きをしようか..実はだね、君にある世界を救ってきて欲しいのだよ..」
「それはつまり僕に異世界勇者になれと?」
「クス、君は察しが良いね〜まさに君に勇者やってほしいんだ!だめかい?」
「駄目というか...勇者になったとして僕は何が得するものがあるのでしょうか?」
「あーあるよ、あるある」
「それは?」
「英雄に成れるよ〜やったぁ〜君も有名人だ!やったね」
「えーーー」
「安心したまえ、君の魂はもちろん保護するし、万が一死んだ場合は、君の魂は半神確定だぁ‼︎地縛霊から3階級特進だぁ〜やったね!」
全然安心できねー。
これ、死ぬ前提だよね?そう思いません?読者の皆さん
これは、少しガツンと言ってやりましょ
「僕の人生をどこぞの軍隊と一緒にしてんじゃねーよ!」
「だーだーもう!君はあー言えばこー言う‼︎しのごの言ってないで!さっさと行け」
最後に『ぽちっとな!』女神が言った後、僕の足元が落とし穴のような穴が開き僕はそこへ吸い込まれるように落ちていく。
「そんな!理不尽な事あるかーーー」
僕の叫びは悲しく穴の中に響くだけでした。
僕を見送った女神はと言うと...
「あちゃー、転移場所間違えちった!テヘペロン」
まぁ〜魂保護してあるしだいじょぶだよね
「わ、私しーらない」
拝啓
親愛なる両親へ
どうやら僕は、無理矢理異世界で勇者をやらされるようです。
PS.万が一僕が死んだ場合..ペットの空ちゃんの餌やりよろしくお願いします。