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今日もまた、HEIWAである。
「という、物語を考えてみたんだ」
丞乃は笑顔でノートを渡す。
受け取った春乃は、ぱらぱらとページをめくって流し読む。
「ふむ……ゲームや漫画に感化されたか?」
「ふふ……私たちを偉人にするとは面白いね」
美影は横から覗きながら感想を言う。
「おう。幾分か書きやすかったぜ!」
丞乃は笑いながらサムズアップする。
「でも、著作権とかは大丈夫なのかな?」
「大丈夫だろう。多分」
「まだまだ書くぜぇ!」
丞乃は拳を握り、天高く突き上げる。
今日も、平和である。
うん。平和だ。