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プロローグ

「………」


目の前に広がる紅の道。

黒だけが景色を作り、彼岸の花が咲き続けている。恐ろしさとは別の感情ー形容し難い不安が、ルキナの心を蝕む。そして、電子音のようなものが耳を殺す。明滅する視界と共に耳を滅多刺しにしていて、強烈なコンボを決めている。


明…暗…明…暗…明…暗………。


繰り返す光と闇に、目眩を感じる。手を額に抑え、冷や汗のようなものが顎から零れ落ちた。


明…暗…明…暗…明…暗…明…暗…………明………………。


目の前に、誰かがいる。気づいた時には、私は膝をついていた。

息が難しくなっていく。意識を保てなくなっていく。


「は――っ…はーっ……」


気づいた時には人が三人に増え、気づいた時にはその二人が膝をつくルキナを横切っていた。腹の奥から感じる絶望感。

―何故、絶望しているのだろう。


「貴方は、その声に責任を持てるか…?」


「貴方は、その声を……」


――彼岸花が、朽ち果てた




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