国際政治みたい
リン:共同風呂の温度が低いからもう少し上げて欲しいって要望を出したの。そしたら、温度が高すぎるから下げて欲しいって要望も出ています、って言われた。
ユナ:それは私ね。さすがに今の温度は熱すぎる。蒸し風呂なら我慢できるかもしれないけど、お湯の風呂であの温度は厳しい。
スイ:私は今の温度でも特に問題はない。風呂って、途中でお湯でも水でも足せるから、入ったときに自分で何とかすれば良いんじゃないの?
メイ:他の人も同時に入っていることがあるから、勝手にお湯や水を入れるのは難しいよ。同じ意見の人同士なら良いかもしれないけど、反対の意見の人が一緒に入っているときは、ケンカしないために現状維持するしかないような気がする。
アン:お風呂を入れる温度は多分決まっているから、熱いのがいい人は早めに入って、ぬるいのがいい人は遅めに入ったら良いんじゃないの?
リン:お風呂を入れる温度自体を上げて欲しいの。一番に入っても私としてはあんまり温かくないから。
ユナ:生活リズムがお風呂の時間で左右されるのは困るよ。朝早く出ないといけないから早く寝ないといけない時もあるのに、お風呂がぬるくなるまで待たなければいけないのは理不尽だと思う。水を足してぬるくしたい。
ジン:不満がある人はシャワーで済ませるようにすればいちおう解決はするだろうけど、二人とも風呂に浸かりたいから要望を出しているんだよね。
リン・ユナ:もちろん!
アン:じゃあ、日によって熱めの日とぬるめの日をつくって、交代にすれば良いんじゃない?
ユナ:そんなに都合良く予定を調整できないよ。研究室の都合だってあるし。
リン:始めからぬるい日ができてしまったら、ぬるすぎて入れないよ。寒くて風邪引いちゃうかも。
ジン:だから、風呂の日とシャワーの日と交互にすれば良いんじゃない?シャワーなら好きな温度で浴びられるし。
リン・ユナ:どうせなら風呂が良い!
リン:寒いから風呂に入るのだから、熱めの方が良い。ぬるくても良いならシャワーで良いんじゃない?
ユナ:ぬるくても風呂の方が良い。じっくり温まるのが良い。熱い風呂に無理やり入ったら健康に悪いと思う!熱いのはシャワーを使って自己責任で好きな温度にすれば良いんじゃない?
アン:先人達はどうしていたのだろう?
スイ:熱いのが好きな人達がまとまって入った後に、ぬるいのがいい人達が水を入れるのが合理的だけど、みんな研究室や講義の都合でバラバラだから、そう都合良くはいかないよね。
メイ:もしかして、弱肉強食、早い者勝ちで、お湯でも水でも好きに足していたのかなぁ?
アン:それは、ありそうで無さそうな解決方法ね。やっぱり、どっちも我慢するしかないんじゃない?
ジン:季節によって温度を変えるのはどう?
リン:寒い時期は温まりたいから熱い目の方が良いし、暑い時期は汗を流したいから熱い目の方が良い。
ユナ:寒い時期は体がびっくりするからぬるい目の方が良いし、暑い時期は熱中症になるといけないからぬるい目の方が良い。
ジン:うーん、やっぱり平行線なのか。難しいね。これに、他の人が意見を足しても、たぶん収拾がつかなくなるよね。
スイ:私は現状維持が良いかな。
メイ:どっちかにすると言われてもピンとこないけど、とりあえず現状で困っていない。
アン:温度を見て入る時間を決めようと思うから何でも良い。
ジン:現状維持で困っていない人もいるよね。他のフロアの人達はどうなのかな。
メイ:たくさん意見を聞いても、きっとバラバラになると思うよ。
スイ:そんなに意見が出ていないようなら、そもそも現状で満足している人が多いんじゃないの?
アン:共益費からお風呂のお湯代も出ているだろうから、そんなに熱くする訳にはいかないんじゃないの?あまりぬるくすると意見が出るだろうから、均衡が取れるところになっているんじゃない?
ジン:なかなか難しいね。
メイ:意見が色々出てぶつかり合って、国際政治みたい。
ユナ:これ国際問題なの?いち国では、もっと熱い風呂に入る習慣なの?
スイ:人によって違うよ。いち国のお風呂屋さんでも、店によって温度は違うし、好みが違う人に合わせて、別の温度の風呂を置いている場合もあるよ。
メイ:そうなんだ。ほとんど行ったこと無かったから知らなかった。




