成果物か作品か
アン:この間、小説の一編のことを成果物って呼んだら変な顔をされちゃった。作品って呼べってさ。
リン:そうなんだ。AIで作ったものだったの?
アン:知らないけど、多分違うと思う。
リン:じゃあ、やっぱり作品って呼んだ方が自然なんじゃないかなぁ。
アン:ニュアンスが違うのなあ。言葉って難しいね。成果物って、頭を使って作っているような感じがするから、小説なんかはすごく頭を使っていると思ったんだけど。
リン:うーん、感性で書いているケースもあるだろうから、何とも言えないね。最近のネット小説なんかは、話数を刻むように書くから、映像の連続ドラマなんかと同じように、話の盛り上がりとか、話の切れ目とかを計算して、きちんと設計図というかプロットを書いてから書き始める人も多いかもしれないけど。
アン:始めから最後まで紙でページをめくるだけでずっとつながっている本の小説とは、書き方が違うかもしれないのね。
リン:まぁ、本の小説でも、書く前に大まかなプロットを書くことはあるかもしれないけど、ページ数の計算とか割り付けとかはしないんじゃないかなぁ。
アン:そうなんだ。感性で作る物を作品、理詰めで作る物を成果物と呼ぶのだとすれば、確かに、違いはあるのかもしれないね。
リン:いちおう、ネットで検索してみる?
アン:そうね。
(検索する)
アン:成果物って、仕事や作業の結果みたいな印象のある単語みたい。納品する業界でよく使われる単語みたいね。
リン:なるほどね。頭を使って作る、という定義の仕方も、そこまで外れてはいないみたいね。
アン:仕事で書いているものじゃなくて書きたいから書いているものだから作品ってことなのかなぁ?
リン:でも、有名な建築家の建築物なんかも作品って呼ばれることがあるよ?仕事というか、注文されないと、勝手には作らないんじゃない?
アン:それもそうね。じゃあ、感性を表現したものが作品?
リン:プログラム著作物なんかは、感性がどこにあるのか、分かりにくいケースもありそうね。ゲームなんかは感性が大きいかもしれないけど、便利さを追求したプログラムなんかは、感性と言われても評価が難しい部分もあるかも。
アン:何を便利と考えるか、という分析の部分に感性があると思うけど、感性としてはあまり評価されないのかなぁ。
リン:ひょっとすると、もっと単純な話で、作られた物に敬意を表して作品と呼ぶってことかもしれないね。
アン:なるほど。作品と呼んだ方が価値が高そうだから作品と呼べ、ということなら、単純で分かりやすいや。




