判例捏造
ホウ:に国で、AIを使っていて存在しない判例を引用したと発覚した弁護士が、事務所解散になった上に、今まで裁判所に出した書面に他にも捏造が無かったかチェックするように言われたみたい。
アン:そうなんだ。判例を引用って、何で?裁判は憲法や法律に従って行われるんじゃないの?
ホウ:いち国の場合はそうね。に国の場合は、憲法や法律の他に、先に出た判例にも拘束されるってルールになっているの。
アン:それは、調べるのが大変だね。AIに検索させたくなるのも分かる気はする。でも、書いてあることを引用するだけなのに、どうしてAIが判例をわざわざ捏造するの?
ホウ:うーん、AIの仕組みを詳しく知っている訳ではないから断言はできないけど、判例を要約する仕組みに不備があるんじゃないかなぁ。
アン:AIが見つけた判例の原文をチェックせずに、AIに丸投げしてしまって要約をそのまま引用したのが失敗の原因ということかな。
ホウ:そうかもね。候補となる判例を探すところはAIに任せて時間短縮できるのだけど、全文をチェックして、ケースに合った判例かどうか確認したり、判例の言っている内容を確認したりするところは、手を抜いてはいけないようね。
アン:もし判例のデータベースが何者かによって書き換えられたら、大変な混乱になりそうね。
ホウ:そうね。ハッキングされたら大きな被害が出るデータベースであることは間違いないでしょうね。
アン:いち国でも判例のデータベースはあると思うけど、先例として引用したりするの?
ホウ:弁護士や事件内容によっては、自分達が問題ないと考えていたとか問題にすべきだと考えるとかの判断根拠として、参考にして欲しい先例となる裁判例を挙げる、といったこともあるかもしれないけど、いち国の裁判所は、先例には拘束されないから、どう判断されるかは裁判所次第みたいね。
アン:そうなんだ。でも、最高裁判決は、みんな参考にしているよね。
ホウ:確かに。でも、事情が異なるとか、時代が変わったとかで、違憲を理由に新たに最高裁判決を求めるというか、下級裁判所が最高裁判決とは方向性の異なる判決を出すことはあるみたいね。
アン:いち国と比べると、に国の裁判は先例を調べる必要がある分、AIが活用される可能性は高いけど、その分、人間がチェックする重要性も高くなるのね。判例だけだと細かいところで毎回争わないといけないから、判決を機に、法律や条例を制定してしまえば良いのにね。
ホウ:に国は、中央も地方も、保守派と革新派でよく対立しているから、法律や条例を制定しようとする方が面倒なのかもね。
アン:そうなのね。制定できないのならしょうがないのかもね。




