入学金
リン:大学を受験したとき、入学金を払ったよね。あれ、他の大学にも受かっていて、念のために入学を申し込もうとすると、入らないけど払うじゃない。
アン:そうね。
リン:それを、入らなかったから返してほしいと言っている人達がいるらしいの。
アン:入学を予約するためのお金でしょう?予約金なんだから、入らなかったら迷惑料としてそのままになるべきじゃないの?
リン:やっぱりそうだよね。なんか、昔は入学金と一緒に一学期分の授業料も支払っていて、それも返してもらえないルールだった時期があるらしいの。
アン:授業料は授業の対価なんだから、受けてなければ返してもらえるべきだという主張にも理由はありそうね。
リン:それで、授業料までは支払わなくて良いことになったから、今度は、入学金も何とかならないかって言っているみたいなの。
アン:そうなんだ。息の長い話ね。言っている人達はずっと同じなの?
リン:よく分からないけど、その時その時で受験学年になる人がメディアに取り上げられているんじゃないかなあ。
アン:世間の雰囲気が、いつか受験生の味方になってくれるんじゃないか、という期待なのかな。大学側は、人口が減ってきて入学してくれる人が減ると困るところに、さらに予約金も返せと言われたらすごく困るよね。
リン:たぶん、何人かは入学しない前提で多めに合格者を出しているとは思うのだけど、それでも、実際には入ってこない人がいるのは、大学側の期待に反する状況だよね。
アン:国公立大学では、本当の貧困層に対しては入学金を免除する手続きがあるところもあるよね。全部かどうかは確認したことがないから分からないけど。
リン:そうね。授業料も、貧困層には免除しているところもあるしね。どこでもそうという訳ではないだろうけど、一定水準の学力があれば、そういう大学も選べる。
アン:一定水準の学力を身につけるには、ある程度高い水準の授業をしている高校に通わないと難しいかもね。
リン:貧困層の場合、塾に行くことができないとすれば、公立高校の比較的高い水準のところに行っておく必要はあるかもね。公立高校は、あまり遠いと難しいかもしれないけど、ある程度は、自分の学力で選べるんじゃないかな。
アン:通学費が工面できないレベルの貧困層だと、学力に関わらず近隣の公立高校にしか通えないケースもあるかもね。悩ましいね。
リン:中学受験でも、あちこちに入学金を支払う場合はあるみたいね。
アン:お金に余裕がある人がすることだから、それは、やりたいようにやれば良いんじゃないの?
リン:中学受験の入学金も、保護者の負担になるという議論は成り立ちうるけど、世間の雰囲気が味方してくれそうにないから、大学受験で貧困層が声を上げるのを待っているような状況みたいね。
アン:そうなんだ。他の人に議論してもらって、もし良い話になれば結果だけ享受しよう、というのは、世間の雰囲気という難しい要素が絡んでるとは言え、少しずるい気もするね。




