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いち国の女子大生達と女子留学生達の対話集  作者: 星埜梓


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流さないでね

メイ:コーヒーの香りがする!


ユナ:うん、コーヒーを飲んでいるところだからね。


メイ:ドリップしたの?


ユナ:そうよ。豆を手動式のミルで挽いて、お湯を沸かして、ドリップした。


メイ:その、ドリップした後のコーヒーのカスは、今どこにあるの?


ユナ:え?台所の台の隅っこに置いてあるけど?どうして?


メイ:絶対に、絶対に、コーヒーのカスをシンクの中に入れないでね。


ユナ:どうして?


メイ:コーヒーのカスが、何かの弾みで流れてしまうと、パイプが詰まる原因になるから。


ユナ:確かに、その危険性はあるね。


メイ:本当に、絶対にダメだからね!


ユナ:それは分かったけど、どうしてメイさんがそこまで気にするの?


メイ:私はお茶をよく飲むけど、茶殻をシンクにうっかり流さないよう、細心の注意をしているのよ。そもそも、茶葉ごと飲んでしまっていることもあるし。


ユナ:なるほど。でも、シンクの隅にあるゴミ入れにネットが張られているじゃない?


メイ:あれだと網目が大きすぎてだめなのよ。世の中には、不織布でできた目の細かいネットもあって、それだとたぶん大丈夫なんだけど、一括購入している備品みたいだから、高い物に変えて欲しいとは言いにくいじゃない。だから、細かいゴミをうっかり流さないように、ゴミを出す人が気をつけないといけないの。


ユナ:一括購入の備品って、オフィス用の配達店で注文しているのかなぁ。オフィスだとコーヒーはインスタントかもしれないけど、カップラーメンなんかを食べて細かいゴミを出す人もいるだろうに、網目の大きなネットしか売ってないのかなぁ。


メイ:確かに、不思議と言えば不思議な点かもね。どのオフィスも文句を言ってないのか、そういう商品だと諦めてしまっているのか、とりあえず安ければ何でも良いのか、どうなんだろう。


ユナ:まぁ、カタログだと載っていない商品は注文できないからね。


メイ:それはさておき、もし修理になったときに、普段お茶を飲んでいるという理由だけで私に自己負担を要求されたら困るから、細かいゴミを出しているのを見かけたら声を掛けるようにしているの。


ユナ:そうなんだ。大変だね。


メイ:今までに見かけた範囲では、他にリンさんが紅茶を茶葉のままで飲んでいたことがあったから、それも声を掛けているよ。


ユナ:そうなんだ。留学の思い出に浸っていたのかな。


メイ:さぁ。動機が何であっても、とにかく、細かいゴミをシンクに流さないように、よろしくです。


ユナ:分かりました。

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