オフレコ破り
リン:オフレコで発言した内容が一部の報道機関によってリークされたことで、騒ぎになっているね。
ホウ:内容が刺激的だから、報道機関のスタンスによっては、思わず報道したくなってしまったのかもね。
リン:でも、この場で言うことは報道しない、というルールがあるところなのに、それを破るのは、報道機関が信用を失う行為なんじゃないかな。
ホウ:二度と信用されなくても良いから報道したい、という不退転の決意があったのかもね。
リン:どうだろう。言うに事欠いて、オフレコの意味を理解していない新人が担当していたなどという言い訳をするのかな。
ホウ:流石にそれは無いんじゃない。でも、オフレコって、国内だけの慣習じゃないよね。
リン:国際会議なんかでも、重要なことは、公表しない前提のオフレコや、会議に参加する誰もが討論の情報を自由に利用できるが特定のコメントをした人を明らかにすることはしないチャタムハウスの場で話されるって。
ホウ:そんな前提を勝手に破るとなると、もう取材には応じてもらえない可能性も高いよね。署名記事ではなく報道機関の名前で出していればなおさら。
リン:オフレコ破りに関わった報道機関だけが排除されるならまだしも、国際会議などで同じ国の報道機関がまとめて排除されるようなことになったら大変だね。
ホウ:国によって報道機関によって聞きたいことも記事にしたいことも違うだろうから、排除されたからといって参加した別の国の報道機関から情報を得ようとしても、きっと上手くいかないね。
リン:今回の報道は、内容的に、別の国に言いがかりの根拠を与えるようなものだよね。
ホウ:最近話題になっている、メディアに外国籍労働者が増えているのではないかという疑惑と結びつけて考えられたりするのかなあ。
リン:それは、今回加担しなかった報道機関が、オフレコ破りの内幕、という形で追及するかもしれないし、何もしないかもしれない。
ホウ:特ダネを発表した気になっていた記者があっという間に左遷されて、記者のプライバシーという謎の表現で、今回の一件の責任を曖昧にして終わるのかな。
リン:記事を出してしまったところは、何らかの形で、オフレコ破りについて弁明する必要が生じてくるのかもね。
ホウ:他社が配信していたから、というのは、自社が配信した言い訳にはならないよね。
リン:全文を他社から買って再配信しただけ、オフレコなのは知らなかった、というのであればセーフなのかな。
ホウ:その場にいてオフレコの内容を聞いていた報道機関は、他社が配信したからといって自社も独自に配信すれば、オフレコの発言があったことを言ってしまっているから同罪だよね。
リン:他社が配信した結果の影響についてだけを、オフレコの内容ときちんと切り分けて報道していた場合は、何とかセーフかもしれないね。
ホウ:報道機関の倫理と信用が問われるところだね。
リン:オフレコ破りだという前提を踏まえずに、報道内容にコメントしている有識者や著名人もいるようね。
ホウ:情報の精査が足りない人なのか、刺激的な内容に思わず飛びついてしまった人なのか、オフレコ破りなんてどうでも良いと思っている人なのか、何とも言えないけど、コメントしたくなる内容である場合ほど、立ち止まって考える必要があるという教訓ね。気をつけようっと。




