前へ目次 次へ 5/92 ユナさん よん国人のユナさんは、農学を専攻していた。何やら体質上、蚊よけスプレーが合わないらしく、夏の間ずっと、実習農場が苦痛だとぼやきながら、蚊取り線香を焚いていた。 故郷で外国のブランド作物の海賊版栽培が多発しているのが歯がゆいらしく、本当に自国産の高品質なものを開発して、栽培を広めたいと意気込んでいた。そのため、品質改良の方法について共同研究していた。ゲノム解析をする時期と、様々な交配種を作るために農場で実際に栽培する時期とがあった。