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いち国の女子大生達と女子留学生達の対話集  作者: 星埜梓


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AIマーケティング

メイ:マーケティングにAIを活用するんだって広告が出ていたよ。


アン:そうなんだ。AIにアイデアを出させるのかな?


メイ:顧客に聞き取り調査する代わりに、AIに聞くんだって。


アン:購買する本人じゃないのに?AIに聞いて意味あるの?


メイ:人間相手だと聞きづらいことを深掘りして聞くのに良いのかな。私も、どんなAIが答えるかによって、聞きたいことと、AIの答えと実際の顧客が感じる答えとの、ズレが生じるんじゃないかな?って気になる。


アン:AIは過去のデータから作り出された仮想体だから、これから流行るものを予測するのに役立つとは思えない。


メイ:まぁ、マーケティングをする人全てが、市場に革命をもたらすようなインパクトのあることをしようと企てているわけではないだろうし。


アン:いつものお客さんが今度は何を買いたいかな、って予想するためのツールなのかな。


メイ:広告によると、1億人規模のAIペルソナを使うってあったから、いつものお客さんだけじゃなくて、ご新規さんを呼び込むことも考えたマーケティング調査?みたい。


アン:1億人規模?そんなデータ、どこから用意したのだろう?リアルなデータから1人1つで精製したのだったら、とてもじゃないけどそこまでたくさんのデータは揃えられないよね。


メイ:確かにね。元データはもっと少なくて、それをAIで複合精製して数を増しているのか、データはあるけど、国内のデータだけではなくて、海外のいろんなデータも合わせた最大値なのか、実態は気になるね。


アン:実際の人に聞く場合は、謝礼を用意しないといけなかったり、聞き取りに時間と人手を使ったりするだろうから、それをAIで、あっという間に聞いたことにできるのは、効率という部分では良いのかもね。


メイ:何度でも聞き直せるってことだけど、確かに、聞いている中で深掘りしたくなった部分が出てきたときに、それをいつでも追加で聞けるのはAIの強みかもね。


アン:でも、AIに答えられるってことは、過去のデータに何らかのヒントがあるってことなのかな?


メイ:AIが持っている過去のデータから予測するとなると、続編とか前に出した商品の焼き直しみたいな感じになって、市場が先細りしないかな。


アン:AIって、何でも想像を補って答えてくれるんじゃないの?根拠は怪しいこともありそうだけど。


メイ:AIが、無いデータを勝手に補った結果、存在しない市場を描かないか心配になるね。本物の顧客はほとんど望まないような奇妙な商品が望まれているかのような、架空の市場を描いてみせるおそれもある。


アン:それをチェックするのは、最後はマーケティングや商品開発の担当者の、人間のカンかもね。


メイ:だからか。意志と情熱は人間だけのもの、って言って微妙に責任回避していたのは。


アン:へえ、そうなんだ。

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