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いち国の女子大生達と女子留学生達の対話集  作者: 星埜梓


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価値の保全

アン:太陽光パネルが僻地にもたくさん設置されているね。個別の地図記号がないから、地図ではまだ分かりにくいけど。


リン:あれは、平坦で日当たりの良い、天候の安定した場所に向くものだと思うけど。


スイ:いち国は、くもりや雨の日もまあまああるし、台風が来たり雪も降ったりするから、条件としては、それほど適している訳でもないよね。


アン:脱炭素のかけ声に乗って、思わず推進してしまったのかな。


リン:始めは、いち国の太陽光パネル生産業を後押しする補助金の側面もあっただろうけど、外国製におされてしまっているとの噂もあるね。


アン:外国製に補助金を出すことになるのが本当に良いことなのか、国内製造から撤退されてしまった時点で立ち止まって見直せば良かったのに。


リン:補助金事業は途中で変えたみたいで、近年は、売電系の事業には出していないみたいよ。


スイ:太陽光パネルの国内製造品もあるらしいよ。業界外ではあまり知られていないかもしれない企業だけど。


アン:国内製造の生産補助の思惑が、外国製の安価な製品向けの補助金になってしまったという例は、EV車についてもあるみたいね。これは、どちらかと言えば外国政府の失敗例みたいだけど。


リン:EV車の件は、安価な製品は、生産国でも補助金を出してもらっていたみたいだから、相当有利な環境で市場競争できただろうね。近年は、ようやく気がついて対処しているみたいだけど。


スイ:EV車は、最近、バスが遠隔操作できるようになっていることに気づいたって外国で騒ぎになっていたよね。


アン:たくさんの太陽光パネルが遠隔操作できたら、発電量が急に減らされたりして送電網に異常をきたす可能性があるね。


スイ:理論上は大規模停電になるおそれがあるね。停電すると通信網も混乱するから、天災が絡まなくて停電だけが急におこっても大パニックを引き起こすかもね。


アン:補助金の有無とは別次元で、太陽光発電を外国企業が運用している事例がたくさんあるらしいけど、大丈夫なのかなぁ。


リン:外国との仲が悪くなった場合には、太陽光パネルも例のバスみたいに危ういかもしれないね。そもそも10年位しか持たない部品もあるみたいだし、交換するタイミングで点検して国内製造の部品にするべきかも。


スイ:太陽光発電は民間がやっているし、それこそ外国企業がやっていたりすると、そういう要請はなかなか難しいんじゃないかなぁ。


アン:もし、割に合わないからと太陽光発電事業から撤退されてしまった時に、太陽光パネルをそのまま放置されてしまったら、産業廃棄物問題が残るね。


リン:そんな土地、買う人はめったにいないだろうから、使えない土地がたくさんできてしまうね。


スイ:太陽光発電事業の許可条件として、太陽光パネルの撤去費用を予め供託させておく形にすれば良かったのでしょうけど、今更よね。


リン:誰も相続しない土地は国のものになることにはなっているけど、使えなくなった太陽光パネルの撤去費用を税金負担にされることにもつながるよね。


アン:外国企業の場合は、破産を装って解散して、後は知らんぷりということになるのかな。


スイ:そもそも論として、山林みたいなところは、環境保全する価値が高くて脱炭素には欠かせないって、もっと強硬に主張して国際的な価値を高めておけば良かったのにね。


リン:山林などを安価に外国勢に売られてしまわないように、積極的に国有化ないし公有化しておけば良かったのかもね。民間に価値の保全を期待することに限界があるかも。

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