多数派
アン:この大学は、さん国からの留学生が多いよね。
リン:ここはいち国の学生と留学生の混合寮だからそこまで目立たないけどね。
アン:留学生寮はどうなのかな。
リン:さぁ。大学の選考があるから、発展途上国の留学生が優先されているんじゃない?
スイ:寮費によるかも。安い寮は発展途上国の留学生が優先されるかもしれないけど、高い寮は、入りたい人が入る状態かもね。
リン:この寮は、そこまでさん国の留学生が多い訳でもないよね。
スイ:いや、いち国の学生がいるから相対的に目立たないだけで、割合としては、けっこういるよ。
アン:ジンさんやメイさんはさん国の人よね。
リン:ジンさんは明らかに留学生だけど、メイさんはいち国で育っていち国人向けの入試で入っていると言っているから、留学生枠なのかどうか、扱いが謎だよ。
スイ:入寮審査の区分を、入試の方式で決めているか在留資格で決めているかにもよるのかもね。
アン:統計の取り方によっては、メイさんのようなタイプは、留学生にカウントされていなくて、外国人学生の暗数になっているのかもね。
リン:そうか、在留資格が留学じゃなければそもそも留学生として数えられていないかもしれないのか。
アン:さん国人の多い研究室では、さん国語での会話も多いのかな。
リン:外国の会社では、さん国からの人が多くなって、その国の人なのにさん国語を話せないからチームで浮いてしまう、という問題も生じているみたい。
アン:さん国からの留学生が増えすぎると、大学でも同じ問題が発生するんじゃないかなぁ。
スイ:混合寮では、特定の国からの留学生が同じフロアに固まり過ぎないように調整されているみたいね。
リン:留学生寮のことは、入っている人でないと分からないよね。絶対数が多いと、調整しようがない場合もありそうだけど。
スイ:公式の場ではないからといって、留学生が同じ国の留学生同士で母国語でばかり話していたら、他の国からの留学生が疎外感を覚えるかもね。
アン:いち国の大学なんだから、いち国語を話しなさい、と思うかもね。
スイ:さん国人の学生が増えて、一緒に話したければさん国語を覚えたら?と思われるようになったら怖いね。
アン:そのうち大学の学びの場が事実上、多数派言語で乗っ取られるかもしれない!
リン:いち国人の学生数によっては、そういう問題も現実のものになるかもね。
スイ:特に、研究室やゼミなんかでは、授業外や非公式の会話だから、と外国人学生に母国語で会話されたら、学びの場が減る不利益を被りそうね。




