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いち国の女子大生達と女子留学生達の対話集  作者: 星埜梓


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バス大丈夫かな

リン:どこかの国で、さん国製のバスに遠隔操作機能が付いているって話題になっているね。


スイ:いち国でも、地方では安いさん国製のバスを導入している事例があるから、人ごとではないよ。


リン:SIMを使って操作するのだとか。


アン:いつでも走る凶器に変身する可能性があるって、怖くて乗れないね。


スイ:停止させる機能って報道されているみたいだけど、危ないことには間違いないね。


アン:急に止まったら、後に続く乗り物と接触事故が起きるね。


スイ:そうね。でも、バスだと他に移動手段のない人が乗ることも多いから、導入されてしまうと避けようがないね。


リン:別の国では、分解して確認して除去する流れもあるみたい。


スイ:かえってお金がかかりそう。


アン:でも、そもそもどうしてSIMがセットされているの?


リン:どうやら、システムの自動更新を理由に挙げているみたいだけど、本当のところは分からない。


スイ:いち国で開かれた博覧会でも、さん国製のバスを使っていたみたいね。自国の技術をセールスする機会なのに、もったいない。


リン:あれは、採算が取れるかどうか危ぶまれていたからね。厳密には国が主催しているわけではないし、自国のアピールよりも、とりあえず赤字にしないことだけ考えて採算重視に走ったんじゃない?


アン:もしかして、国際協定の問題で値段を指標にしないといけなかったとか?


リン:主催者が厳密にはどうなっていたかによるんじゃない?


スイ:運転手さんの乗るバスじゃなくて、自動運転バスでさん国のものを導入しようとしている地方もあるみたいだけど、大丈夫かなぁ。


リン:コスト削減を理由にしているうちに、代わりの効かないインフラがいつの間にか外国に乗っ取られてしまうというのは、怖い未来像ね。


アン:ある日一斉に不具合を起こして、戻して欲しかったら言いなりになれって脅されたりして。


スイ:テロ組織がやってるサイバー攻撃みたいにね。


リン:国同士の利害が対立したら、理論上はあり得るシナリオかも。特に、さん国の場合は企業も人も、さん国に協力する義務があるから、何かあったときに、商売は中立という可能性に期待できない。


アン:安全が確認されたものでないと入札できないように工夫すれば良いのにね。安いだけなのに買わないといけなくなってしまうとすれば、何か変な気がする。


スイ:判断基準の立て方に工夫が必要なのかもね。とは言え、地方のバスは一応民間企業がやっていることになっているから、国際協定とは別次元で、単に安いものしか買えないと言われるとどうしようもないのかも。行政がバス運行の補助金を出す条件に、導入するバスや機材の高度な安全性を求めないと難しいかもね。

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