地図の現在
アン:さん国でもGPSを使って地図アプリを見ながら移動するの?
ジン:そうね。に国製の地図アプリは使えないから、さん国製のものを使う必要があるけどね。
アン:使い心地はどう?
ジン:私はいち国内ではさん国製の地図を使わないようにしているけど、に国製の地図と特に変わらないんじゃない?さん国内ではいろいろな情報が出て便利だったよ。
アン:さん国製の地図は、いち国内では使いにくいの?
ジン:そういうわけではないのだけど、さん国製の地図は、使うのに、さん国の国内の電話番号を登録しないといけないから、ちょっと不便なのよ。
アン:そうなんだ。行った場所をチェックされているとか?
ジン:さぁ、どうなんだろう。その質問には、私からは何とも言えない。
アン:車を運転する人は、カーナビを見ているの?
ジン:まぁそうね。いち国のカーナビとは厳密には違うみたいだけど、いち国で乗用車に乗る機会がまだないから、比べたことがない。さん国では自動運転も導入され始めていて、都市によっては自動運転のタクシーが呼べることもあるかと。私はまだ使ってないけどね。
アン:すると、さん国の人は、車の中でもスマホの地図ばかり見ているの?景色とか目的地までの道の様子とかは見ないの?
ジン:うーん、自分で運転する人は当然、道の様子は見ることになるんじゃないかなぁ。誰かに乗せてもらっている人は、人それぞれじゃない?
アン:そうなんだ。道の行き方や説明の仕方って、国によって差があるのかな、と思っていたけど、インターネットとGPSのせいで世界共通になってしまっているのかもしれないね。
ジン:そうね。あまり進んでいなかった地域ほど、いきなりインターネットが入ってきて、文化が蛙跳びしているかもね。道の説明の仕方に興味があるの?
アン:うん。車と自転車と歩行者で、最適な道案内の目線は違うのではないか、ってテーマで卒論を書けたらと思っているところ。
ジン:車は、しばらくしたら自動運転が主流になって、自分で運転する人のための道案内、というアイデア自体が、あまり意味を持たなくなるのかもね。
アン:自転車と歩行者は、いなくはならないんじゃないかなぁ。
ジン:それはそうでしょうね。それに、自動車ではなくてバスに乗って移動する人のための道案内は、これからも必要かもね。
アン:バスは目線が高めだから、見える景色がちょっと違うかも。
ジン:ああ、そういう系統の関心なのね。確か、何年か前の情報学の修士論文で、そういう感じのテーマを見たような気がする。中身までは読んでないけど。
アン:え、もうあるの?
ジン:地図は、学際的な研究分野だからね。情報学の分野で、ユーザーに合ったナビゲーションを作りたいとか、道案内のユニバーサルデザイン化を進めたいとか、そういった関心領域もあるみたい。
アン:人文地理独自の視点なんて、出せるかなぁ?どうしよう。
ジン:何を研究するかは、あなた次第。勇気を持って、他専攻の関連論文に目を通してみるのもありなんじゃない?




