どっちか言うの? 1
ホウさんと、リンさんと、ジンさんが集まっているところに、スイさんがやってきました。
スイ:こんにちは。みんなで何を見てるの?
ホウ:ニュース動画。海外の選挙の開票情勢が報道されている。現地のテレビ番組のネット配信だよ。保守派と革新派が争っていて、難しい選挙になっているみたい。
リン:そうそう、時差があるけど、いよいよ今日だよね。私は、革新派の候補が勝てば良いなと思ってる。
ジン:海外の選挙に対して意見を言って良いの?その国から、内政干渉だって苦情を言われない?
スイ:うーん、他の人に投票内容を訊ねられても答えなくて良いとは習ったけど、国内にしても国外にしても、選挙について意見を言ってはいけないという話では無かったと思う。特定の候補に投票してねって国内選挙の当日に言うのは法律違反らしいから、うっかり発言しないように注意が必要だけど。
リン:うーん、どうだろう?政治家や公務員が公的に言えば、何か問題があるかもしれないけど、民間放送ではニュースバラエティなどで、特定の候補を事実上応援しているような微妙な放送をしていることは結構あるよ。
ジン:さん国では、海外の選挙について表だっては意見を言わないよ。冷やかすのはどうなんだろう、そういう系統のインターネットはあまり見てないから分からない。誰が勝つとどうなりそうだ、という、影響の見通しを議論する話はよくあるけど。別の国に移住した先で現地の投票権が与えられた人は、もうさん国の利益のために投票すると思われていないことになっているだろうし、自由に選挙活動しているけどね。
リン:他の国の人は、さん国が、さん国からの移住者に内政干渉の手伝いをさせている、と思っていることもあるよね。本当のところは、さん国の偉い人でないと何とも言えなさそう。
スイ:いち国では、一般の人と放送に関わる人とで基準が違うのかな?いち国の選挙報道は、政治的公平に配慮しないといけないことになっていそうだけど。
リン:いち国の選挙報道は、特に投票前の報道は、事実でないことというか、僅差ではなく明白な差がついて結果的に負けた特定の候補を、優勢であるかのように一斉報道していたことも時々あるから、あまり信用できないよ。インターネットの選挙情勢だけを見るのも、若者と年寄りで行動パターンが違うから危ういけど。開票速報の報道は、もう少し慎重にやっているみたいだけど、それでも勝手に当選確実って放送して後で違いましたってこともあるし。
(続く)




