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いち国の女子大生達と女子留学生達の対話集  作者: 星埜梓


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古い知識も大事

メイさんと、リンさんと、スイさんと、ジンさんが、何となく集まっています。



メイ:そういえば、大企業の受注システムがサイバー攻撃に遭って、生産がストップしていたね。


リン:生産までストップしなくても、手作業で受注すれば良いのに。


スイ:電子システムを導入して、手作業のコツが伝えられなくなって、昔の方法が分かる人が退職してしまって、ロストテクノロジーとなってしまった、ってことじゃない?


リン:昔はたくさんの発注者からでも、手作業で受注していたでしょうに。


ジン:いや、しばらくして、手作業で受注し始めたみたい。


メイ:どうやら、被害拡大を防ぐために、メールでの連絡を控えたみたいね。


ジン:電話で受注しているとか。


メイ:電子システムで処理すると速かったから、受注管理をしている部署に手作業を捌ききれるほどの人数がいないんじゃない?


ジン:だから、主力製品を優先して、いろいろ出していた製品は後回しにしたみたい。


スイ:決算に影響しそうで大変ね。


メイ:大企業だから、決算に影響する位で済むけど、それだって大変だけど、体力の無い企業なら、売り上げがないと現金不足になったりして倒産してしまうかもね。


リン:サイバー攻撃、怖いね。


スイ:自動翻訳がサイバー攻撃に遭ったら怖いよ。


メイ:サイバー攻撃というか、めちゃくちゃな翻訳をするようになったら、混乱するよね。


スイ:肯定表現と否定表現を入れ替えて、ユーザー同士の関係性を壊すとか?


メイ:そうね。自力で翻訳できる人間がいないと、出力された内容の異変に気づけない。


リン:自動翻訳があるからといって、大学の外国語専攻科を閉鎖してしまう国もあるみたいだけど、人材が減って困ることにならないかな。


ジン:言語ごとの需要の動向もあるから、必ずしも自動翻訳のせいとは限らないかもね。


リン:人気のある言語で人数を減らしても何とかなるかもしれないけど、自動翻訳があるからといって、需要や話者の少ない言語の専攻科を閉鎖してしまうと、知識の蓄積が失われてしまって後から困ることもあるかもね。

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