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4話 出会いは一瞬

「やっと見つけた…!」


2年前まで毎日のように見ていた、優しい笑顔がそこにはあった。


「ルミナス…?」


「やっと捕まえた。もう絶対何処にも行かせない」

先程までの優しいハグとは違って今度は力いっぱいギューとハグされた。

久々にルミナスの体温を感じれて、体は安堵を覚えていた。


「ちょっとお二人さん、イチャつくなら出ていってくれませんかね!」


(そういえば、ここ事務所だった…!)


「すみません!すぐ、こいつどけるので!」


「僕はアヌビスから絶対離れないけど」

俺に掴んでいる手を力づくで離そうとするが、俺よりもルミナスの方が力が強くてビクリともしない。


(そうだ…こいつ無駄に力あるんだった)


力が無い俺は力づくでルミナスをどかす事が出来なかった。しかし、力が無くても一つだけルミナスをすぐにどかす方法がある。これを使うのは不本意だが、今はルミナスをどかすのが最優先だ。


「ワープ! 」

その言葉を発すると、俺の体を掴んでいたルミナスの姿が光のようにパッと消えた。


「わァ!アヌビス、ワープ使えるんだネ!凄い!!!」

いつの間にか任務から帰ってきていたロキがワクワクしている顔で俺を見ていた。


「少しだけですけどね」

ロキはそれでも凄い!という目でまた俺を見ていた。ずっと見られると、流石に少し照れくさい。


「アヌビス」


「はい、何でしょうか? 」

声のする方へ顔を向けると、そこにはボロボロになったアレスの顔があった。幸い、ツクもハルも事務所を留守にしていたようで被害者はアレスだけで済んだようだ。


「これからウチに客を呼ぶときは、事務所をボコボコにしないやつにしろよな?」

全然気が付かなかったが、確かに事務所がボロボロになっていた。きっと全部ルミナスがやったのだろう。


「すみませんでした…」

あいつのせいで謝るのは不本意だが、ルミナスがここを訪れたのはきっと俺の光を探ってきたからだ。


アレスはもうルミナスがまた来た時の対策を考えているようだった。

普通に来るならまだ良いとして、事務所を破壊してくる奴がまた来たら流石にこの事務所も崩れてしまうだろうから心配するのは当然だ。


「あいつはワープで遠くに飛ばしておいたので暫くは帰って来れないと思うので安心してください!」


「それならいいが…」

アレスはまだ不安そうな顔をしていたが、俺のワープは飛ばす相手の距離を正確に決めることが出来るため、先程ルミナスを普通なら戻ってくるのに1年くらいかかりそうな場所まで飛ばしたから、暫くの平和は保証されている。


まぁ、そんな事を言ったら俺がS級ランカーじゃない事がバレてしまうから言わないけど。


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