表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

県大会みたいなもの

作者: リン

夜の隙間から

風船のような顔が

にょっきりと

覗いている

それは

朝と昼の間の時間という

空間の亀裂から

流れる

倦怠感

人は皆

忙しくしている時に

その顔は

ぐったりして

湧き出る時刻を

貪って

ただなにもしない

なにもしないことを

何も考えず

何も考えないことを

なにもしない

誰かに交信する記号の暗号を

誰にも悟られず

誰かにも向かわず

唱えているそれは

ただ無暗に

ぼんやりとした光の文字となって

宙に浮かんで

消えていく

誰かに伝えることはしない

わたしに伝えることもしない

風船のような顔に

マジックで

へのへのもへじを書いて

明日から明日へと

連なる時刻という空間に

空き缶を蹴る

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ