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43, 多忙なクロエ

パトリックが言っていたように、連日のように街の人が訪れて、クロエは自分の家なのにずっと働きっぱなしだった。


『何か手伝うわ』

『アイリッシュは絶対に安静にしていてください。そして早く傷を治して。それが私は1番嬉しい。』


って言われたからアタシは言われた通り部屋で大人しくしているしかできないし⋯。


(早く感謝のラッシュが終わって前みたいに2人でのんびりできないかしら。)


そこまで考えてアイリッシュは首を振った。せっかく街の人とクロエが仲良くなれる(⋯⋯はずよね?)なのにそんなことを考えるなんて最低だと良心が叫ぶ。


(でも、最近クロエと一緒にいるのに日中は外の人達を相手しっぱなしなのも本当なのよね。)


これが嬉しいことだと分かってるし、もちろんクロエは呼べば真っ先に来てくれる。でも、クロエが自分以外の人と話すのを見たくない。


幸い、力仕事に駆り出されていて若い男が来たりはしていないけど(パトリックは彼女いるし例外)、もしクロエが男と話しているのを見たりしたら、アタシはきっと我を失うだろう。


(醜い嫉妬ね⋯。)


一体いつからクロエに対してこんな激情を抱くようになったのだか。呆れ果ててため息しか出ない。


(でも、クロエは少し休んだほうが良いわ。)


今まで静かだったのに急に忙しくなったからクロエは絶対疲れているはずだ。アイリッシュはどうしたらクロエが休めるかを考えに考えに考えた。

ここまで読んでいただきありがとうございます。

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