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上下思考のバカバカしさ

作者: ムスタングス

よろしくお願いします!

普段は連載ものを書いていますが、思いつきで短編書きました。

僕は今日も下を見上げていた。

この場合見上げていたという表現は適切ではないのだが、これは僕が上を向く物語であるのでそれは良しとしよう。


「どうしたのさぁ、そんな暗い顔をして」


そう声をかけてきたのは、僕の幼馴染でなく、僕の担任の先生でなく、僕の初恋の人でもなく、初めて話す女子のクラスメイトだった。


「僕、これからどうしたらいいのか分かんなくてさぁ、、」


僕は初めて話すクラスメイトの前だというのに、まるで一人でいる時のような雰囲気で話してしまう。

こういう時は第一印象が大切だと何かの本で読んだのに、いや、僕の場合、この場合、第一印象はもう下を向いて暗い顔をしている奴と決まってしまっていたのだった。

だからもう、そんなことを考える必要はないのだった。

僕はあまりにこうして女子と話すのが久しぶりだったので、変な風になっていたのかもしれない。


「君、成績優秀で、運動神経もバツグンじゃん!なのになんで悩んでいるのさ」


と、あまりにも僕を過剰評価している。


「僕は全然そういうのじゃないし、たとえそういう奴がいたとしても、悩む時は悩むんだ」


と、僕がそう言うと、彼女はハッ!としたような顔を急にした。


「そう思えること自体が君が頭が良いことの証明だよ!私はそんなこと、思いもしなかったもの!」


なんだか、彼女は独特だなと僕は思う。


「そんなこと、誰だって思いつくよ、」


と、僕がそう言ってしまうと、彼女は少し膨れたような顔をして言う。


「なんだか、それ私が思いつかないのバカにしてない?」


「クス!」僕は少し何故か、何故か笑ってしまう。


「結局のところ私は君がなんで悩んでいるかは知らない、無理に聞こうとも思わない、だけど君は私よりも頭が良いし運動神経も良い、なのになんで悩むの?私は何も悩んでないよ?」


という、なんともバカバカしい考え方の押し付けだが、それが僕には何故か響いたのだった。


「君の言っていること、無茶苦茶だけど、ありがとう、君を見ていると悩むのがバカバカしくなってくるよ、僕勇気出して言ってみる」


と言って僕は彼女の方を向いてそれから上を見上げて大きく息を吸う。

読んでくださりありがとうございます。

僕の連載している小説もこれが面白いと思われたら是非読んでみてください!

また機会があれば短編も書いてみようと思います。

では!またどこかで!

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