表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/3

酷く変な夢

=======


「た…助けてください!追われているんです!」


道を歩いていた私に対して、突然、女の人が縋り付いてきた。

見ず知らずの人間に話しかけられるのですら珍しい。

ましてや、血相を変えた血相を変えた女性に突然話しかけられたのなら、それには縋り付かれた私自身も動揺を隠せない。


「え…?えっと…一体何に?」


と相手の慌てっぷりに引っ張られてしまう。


「あの人!あの人です!」


女の人が示した先には、人影があった。

その人影は明らかに周囲にいる人から浮いた存在感を放っていた。

動きやすさに特化していて、女性らしい身体のラインがはっきりと分かる全身黒の服装。

コスプレにも似た雰囲気があるけど、作りと素材感が軽いコスプレ感覚のクオリティを超えている。

まるで高級ブランドの服のような上質さを感じさせる。

だが、何より特にその人影の存在感をフルに増加させているのは、右手に持った銃のようなものだった。

”まさか…偽物だよね?コスプレとか撮影用の道具?”

そんなことを考えたその一瞬。


その一瞬で人影は私の視界から消えた。


そして、気がつけば目の前に現れた。

だが、その視線は私を見たおらず、私に縋り付いていた女性に向けられていた。

向けられていたのは視線だけではない。

その手に持った銃もだった。


「NPC…消去」


その銃から放たれた弾は、光線のように光って、私の隣の名も知らない女性の頭部を貫いた。

だが、その女性からは飛び散るはずの血が吹き出さなかった。

貫かれた頭部を中心にまるで分解されるように…

いや、まさに消去されるかのように…彼女は散っていったのだ。


=======


目が覚める。

いつものベッドにいつもの朝。

カーテンの隙間から朝日が漏れている。

外は閑静な住宅街。少し早起きしたからスズメが鳴いている音すら聞こえる静けさ。

やっぱりいつもの朝だ。


「変な夢…」


思わず、私は呟き、再び枕に顔を埋めた。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ