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魅惑の香り、その名もカレー。2



「お兄様っ!ルームメイトの方はコレを何処で手に入れましたの?故郷って何処ですの!」



「気に入ったのかい?

んー、東から来たと言ってたが…たしか。

インデニア国だったかな」



インデニア!インド的な国なの?



「その方にお会い出来ますか?

あとインデニアの食品を取り扱ったお店は、王都にありまして?」



凝らなければ、少ない香辛料でもカレーは出来る。

ターメリック、コリアンダー、レッドチリ、クミン。

この4種を粉末にして混ぜれば十分それっぽい味に仕上げられる。


・鳥もも肉

・玉ねぎ

・トマト

・4種の香辛料

・ニンニク

・生姜

・塩


香辛料以外は厨房にあるから大丈夫。

カレーが食べれるのよ!



「明日遣いをやって聞いてみよう。

インデニアのお店は厳しいな。

あまり聞かない国だから。行商人なら持っているかもしれないから、市場に行こうか」



「ありがとうございます‼︎ 」



そういえば市場はまだ行った事なかったから楽しみ!

まずは、朝一でトマスに相談ね。





なんと、朝6時。お兄様のルームメイトにお礼と、他にも香辛料を持っていないか、故郷ではどんな食品を食べるのかをお手紙に書いて、遣いを出してもらった。

朝から本当申し訳ない。


次は厨房ね。



「トマス、居るかしら?」



「おっ!こんな早くにどうされました?お腹すいたんですか?」



今から朝食の下準備に取りかかるのね。大変だわ。

邪魔にならないように見学させてもらおうかしら。

食材とか調味料見たいし。



「ねぇ、見てても良い?

あと食材が見たいの」



「それは構いませんけど、料理に興味があるんですか?」



「ええ、作りたい物があるの」



「「「「「えっ!」」」」」



何よ。みんなして驚かなくても良いじゃない。



「そりゃあ、また。

何をお作りに?あ、火の側はダメですよ」



トマスは調理を他の料理人に任せて、私の案内をしてくれるみたい。

さすがは神ね!



「香辛料で煮込んだ、辛いラグーみたいな料理を作りたいの。香辛料の1つはコレよ。名前が分からないんだけど、知ってる?」



お土産のターメリックを見せる。



「うわっ、凄い匂いですね。

コレを料理に入れるんですか?ん゛ー 」



「単体だと凄いけど、適量を混ぜればとっても美味しくなるの!」



「なるほどねー、そもそも何処の国の料理なんです?レシピはお持ちですか?」



「え〜っと、何かの本で見た気がするんだけど、思い出せないの。

でもレシピは分かるわ!カレーって言うんだけどね、作り方は…………(略)」



「へー、面白そうではありますね。

香辛料以外は全てありますから、それさえ手に入ればすぐ取りかかれますよ」



「ありがとう!実はこの香辛料、お兄様のルームメイトの方が下さったの。インデニア国の方らしいわ」



「インデニア?…………もしかして東方にある国ですか?それでしたら1回料理を食べた事があります。

舌がやられた覚えが」



舌がやられるって事は、やっぱりインデニアでは刺激の強い香辛料が日常的に使われてるんだわ!



「朝食の後、お兄様と市場に行くの。

トマスも一緒に来れない?もちろんお仕事は優先してちょうだい」



「市場ですか、良いですよ。

最近は行ってなかったので、気になりますし」



「本当っ?約束よ!」



「はい、約束ですよー!

って事でお前らー、昼飯の仕度も任せた!」



「「「ええ゛ーーー‼︎ ズルイです、シェフ!」」」



「いやー、すまんなぁ。お嬢様とデートしてくるわ」





というわけで、やって来ました!初、市場!



「凄いっ!」



TVで見るような青空マルシェをイメージしていたけど、もっとギュウギュウにお店がひしめき合っていて、活気がある。

久しぶりのザワザワした人混みに懐かしさを感じた。


あっ!鶏に……じゃなくてプレ発見!

あれは何かしら?フルーツ?

玉ね……オニョンも見つけたわ。

お店がありすぎて、どこを探せば良いか分からないわ。


キョロキョロ見回していると、お兄様に手を引かれた。



「シルヴィー、あまりうろちょろしてはいけないよ。ハグれたら大変だからね」



そうでした。

初めての市場にテンション上がってたけど、迷子になったら私帰れない。



「はい、ごめんなさい」



「じゃ、反対側は俺と繋ぎますか?お嬢様」



トマスも心配になったのか、おもしろがっているのか、お兄様と逆の手を繋いでくる。

私知ってるわ。

コレ、宇宙人ってやつでしょ。


むぅっ、そこまで子供じゃないわ。

まあ、楽しいから良いけど。ぎゅっ。



「トマス、どう?インデニアの食材ありそう?」



「うーん、このエリアは一般的な物が主流ですからねー。多分、奥のエリアの方が可能性高いと思います。そっちが、行商人が入れ替わり立ち替わり商売するスペースですよ」



ほほう、ではそこに。



んっ?あれはコーヒー豆じゃない?



「お兄様、私あそこのお店が気になりますわ」



「行ってみようか………豆屋、かな?」



ビンゴ!コーヒー豆だわ。



「店主、この豆はどうするんだ?食べるのか?」



いやシェフ、コーヒーは飲料よww



「おお、そうだよ!ウチではコイツをすり潰して粉にして団子にするんだ。徹夜には持ってこいだ。

赤い実はそのままでも食べれるぞ」



嘘でしょっ⁈

食べるのっ?



「美味いのか?」



「美味くはないが、仕事に詰まってる時はスッキリして捗るんでさぁ。

実の方は少し甘さがあって食べやすいんですが、果肉が少ないのが問題でねぇ。

やっぱり王都じゃ売れないんですかね……」



王都じゃなくても需要ないでしょうよ。

でも喜ぶが良いわ!

私が買うから。



「どれぐらいあるの?」



「はい?」



「在庫はどれくらいありますの?

多過ぎると困るけど、出来るだけ多く欲しいわ」



「お嬢様、これは例の香辛料なんですか?」



「違うけど、欲しいの!」



コーヒーは革命なのよ?

ああ、懐かしい。上司はコーヒー中毒だったなぁ。



「20kgありまさぁ。本当に買ってくれるんですかい?返品は困りますぜ」



「全部いただくわ!」



生豆だけど大丈夫。ちゃんと焙煎するわ、


―――――トマスが!





お読み頂きありがとうございます。

4日間のファスティングを始めまして、

コーヒーも飲めず死にそうです。

カレー食べたい。

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