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短編

アホになれ

作者: 小沢琉祢

「ぴゃー!!!!!!」

突然叫ぶ母。

「ぴゃー!!!!!!」

それにのる私。

「そうなのよ」

うんうんとうなずく母。

「何が!?!?」

「そういうノリがあなたには必要なのよ」

「なんで?」

「だってあなたつまらないもの」

「はああああ!?!?」

「たまにはね。アホらしいことしてもいいのよ」

すごく馬鹿にされてない?私…

「アホらしいって何?私は確かにつまらない人間かもしれないけど…」

「うおおおおおおおおお!!!!!!!」

「うおおおおおおおおお!!!!!!!」

「そうなのよ」

キリッとキメ顔を決めた母。

なんだこいつ。

「そういうの凄くいいと思う」

「いやいやいやいや、ただの変質者じゃん。奇声発してるだけじゃん。ここが家じゃなきゃ絶対やんないかんね!!」

「そう言いながら、外でもきっとやってくれるであろうあなたが好きよ」

「え?…ありがと」

「照れてるー」

「だって急に好きとか言われたらそうなるじゃん?気まずっ」

「はーはっはっは」

「今度は何?」

「お母さんマン参上!!!とーう」

「ぐえええっ」

私と母の馬鹿騒ぎは続く…


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