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星座士〜魔法犯罪科零支部〜  作者: 柚月
distorted agape
9/25

残像

ふと我にかえった


あのままずっと鏡を見つめていた

自分で過去視にかかっちまった



「なぁ楓?」


どこかから声が聞こえた


「誰なんだよ」



「俺だよ」


声が聞こえるが誰もいない


「だから誰なんだよ」



トイレのドアが開いた


「どうかした楓?」


キースだ


さっきの声はキースとは違う

じゃあ誰?



「いやなんでもない」



「じゃあ帰ろうぜ

もう時間だ

仕事のな」


そういってキースは先にトイレを出た



said 海堂



「このままだと楓も力が暴走します」


睡夢は蒼く光らせたまま言った



「はやくなんとかしねぇーと大変だな」



「とりあえず楓について情報知ってるやつ探そう」



涼がそう言うとクロハが言った



「楓さんのこと知ってるのはキースさんぐらいだよ」



「ずっと思ってたんだけどキースって何者なんだ?

楓が唯一ずっと一緒にいるからさ」



「聞いたことあるのは記憶がないらしいってぐらいだな

でも楓さんの情報ぐらいはいくらでも持ってるだろ」



「じゃあ俺はクロハとキースのところに行く

涼と睡夢はトウマと真のところに行ってくれ

一番あいつらの中でもまともな奴らだ」




「待ってなんで俺まで?」




「もう友達だろ

だから行くぞ」



俺は戸惑うクロハを無理矢理連れて行った


キースは一人で教室にいた



「なぁキース

楓達に何が起きたんだ?」



「俺にもわからない

けど多分誰かの力のせいで壁ができた


助けてやってくれ」



なんでこいつは協力的なんだ

やっぱり楓の異変を気にしてるのか



「あぁ言われなくても

お前の他に楓と関わりのあるやつはいるのか?」



「生徒はいないけど、先生の中に一人

保坂尚嗣

楓に常におせっかいをやいている人だ」



「は?」



「時は遡り、1年前だ」



俺たちは気がつくと、昼頃の教室にいた

黒板には入学おめでとうと書いてある

時計は12時過ぎ

これは入学式後にタイムスリップしたのか


「なんで?

どうなったんだ」



「俺が過去に見た楓と保坂先生の交わった時を君らは見てる

俺は見たものを体感させる力を持ってる」



ガラガラガラッッーー

ドアが開いた

入ってきたの楓だ



「楓‼︎」



俺はふと呼んでしまったが反応しない



「これは体験視してるだけでその場にいるわけじゃないだからいくら呼んでも無駄だ」




「久し...

君があの月影楓か

改めてよろしくな」



気づくと教室のドアの前に保坂先生がいた

しかも久しぶりって言いかけた?



「待ってキースはどこにいたの?」



「ほらよく見てて」



「はい、保坂尚嗣先生ですよね

よろしくお願いします」



「おう

楓は本当有名人だから

嬉しいよ

担任ができて」



「俺も嬉しいです」



「ただ楓...

天狼流 抜刀 極」


保坂先生は楓の髭を斬った



「なにするんすか

先生」



「髭剃ろうか

昔みたいに爽やかな方が好きだぞ」



「昔?」



「いやなんでもない」


「おい、糞教師

忍べ 影ノ丸」



楓は刀の仙花から化身を召喚した

小さい子供が出てきた



「先生と戦うのか?

握れ 剋天砂迅妙王」


先生は砂縫と呼ばれるバンテージ型の武器から化身を出した

巨大な口髭の生えた包帯まみれの将軍



「やめなよ二人とも

学校だよ」


キースが言うと二人は化身を消した


まさかキースだけは楓と話せるのか?

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