表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
星座士〜魔法犯罪科零支部〜  作者: 柚月
閉じた世界の入り口
5/25

天災児

楓said


あぁ全くイライラするなぁ

俺だってわかってんだよ

自分の身に起きてることだって


今の俺は目を合わせなくても何かが聞こえる

その正体もどこから聞こえてくるのかもわからない

でも確かに聞こえる



俺は体育館のトイレの鏡の前で自分の瞳を見つめた

やっぱり、目の能力は発動されてない


俺は少し昔のことを思い出した

2年前、俺はまさにぃこと田村昌大とゆうすけにぃこと有罪雄典と普段通り出かけた


ワイテンス山に向かった

魔法の修行のために


修行の最中に闇魔導士に遭遇してしまった

しかも超極悪指名手配の魔導士


「お、お前らカネ持ってそうだな」


そう言って近づいてきた


「楓、逃げろ」


まさにぃ、ゆうすけにぃは魔力の残りが少ない俺を逃がそうとした


だが俺も魔力を消費してる二人を助けようとしたのが間違いだった



「やだ、俺も戦う」



「まだお前には無理だ

いいから逃げろ」



二人の言うことを聞いていたら俺は大切な人を亡くなさなかっただろう



「威勢の良いガキだな

じゃあお前からだ

超歩」


「どこ消えた?」


俺がキョロキョロした瞬間、まさにぃが叫んだ



「後ろだ

かえ「神経麻痺」


俺はやっと気付いたがそれはもう遅かった



顔を伏せた


神経を一定時間止め、動けなくする魔法だ



だがまだ生きている

顔をゆっくりとあげるとゆうすけにぃが庇ってくらっていた


能力で代わりになってくれたのか



「あれ?はずしちゃったな

じゃあ勝手にくらったこいつからだ」



そういってゆうすけにぃを指で心臓がある位置をつついている



「死ね

気道破壊「やめぇーろぉぉー」



俺は記憶を失った


魔力暴走によるものだった

無数の隕石を降らせてしまったらしい


闇魔導士は気を失い、まさにぃが隕石を全て破壊したらしい

気がつくとゆうすけにぃしかいなかった



まさにぃは身を呈して守ってくれた


俺がいなければ死ぬことはなかった



ゆうすけにぃだって...


1年前


双子の弟の青桐と幼なじみの舞夏と3人で家にいると、家の一部が爆発した

それは魔導士によるものだった


意識が朦朧とし始めた

睡眠ガスだ



舞夏も倒れてしまった


青桐は風で防いだようだ


「風帝の鎧」



青桐は全身に風を纏った

だから睡眠ガスは効かない






「お前はなんで効かないんや」



地方特有の喋り方

こいつは王都の暗部部隊直属の魔導士ではなさそうだ




「風の魔導士だ」



「ふぅーん

少しは遊び甲斐がありそうや」





そう言って構えた


「お前の雇い主は誰だ?」






「魔法管理局統率理事会本部

これしか知らんわ

名前は教えてくれへんねん


科学者みたいな人やった

薬品の匂いもしたけん」






「暗部に精通する人間ってことか

あんた鼻がいいのか?」



「まぁ そうゆうことや


ちょいと鼻が利くんや

警察犬並みやで」



青桐はニヤリと笑った


まさか...


「へぇー


激臭風」




青桐は風に激臭の匂いの薬品を混ぜて飛ばした


鼻が利く人のみ嗅げる、異物の薬品





犯罪者が警察とかに匂いを特定されないようにする薬品だ



これは闇市で販売されている品だ

販売を禁止されてる道具




「てめぇしばき倒されたいんか?


粉塵爆発」



粉を空中に撒き、爆発させた


青桐は風の力で粉をこっちに来ないようにした




「この仕事さ、ギャラが美味しいんよ

さっさと死んでくれんか


衣装爆発」


いきなり青桐の服が爆発した



「っはぁーはぁー

風の鎧も剥がれちまった


風鎌鼬」



青桐は風の刃を飛ばした



「爆炎壁」


自分の前を爆発させ、壁を作られ防がれてしまった



「しょうがない

風帝奥義 風の社」


青桐は一粒丸薬を飲み込んだ

魔力を空になるまで一点に集中させた



あの丸薬は禁忌

一度飲めば一時的に魔力は増すが、やがて肉体を蝕む



青桐は無数の竜巻を作り飛ばした


この一発が体力的に限界に決まってる


あいつ死ぬつもりなのか



あれも闇市だ



王都の裏通りでは闇市がそこらじゅうに存在する



「あっ言い忘れたんやけど、ハイランカーランキング第47位や


空域爆発(エアーエクスプロージョン)


建物全体いや、空気が爆発した






もう、今にも意識がなくなりそうだった





「また会うかもな

その時は強くなれや」



俺達は今から死ぬんじゃ...




俺はそして気を失った






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ