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星座士〜魔法犯罪科零支部〜  作者: 柚月
獅子王の一歩と緋色の紫吹
25/25

グッバイ弱虫


紫吹said


「どうして?」


僕の魔法は確実に当たったはずだった

だがカイは傷すらない



「なんだあの生温い電流の弾は?

静電気か?」



僕は一歩後ずさりした

僕じゃ勝てないよ


「じゃあ俺が魔法の手本を見せてやるよ

クロスブレイド」


ネックレスの十字架が巨大な剣に変わった



怖い...



逃げたい



僕じゃ敵わない



けど伊月の仇を取る約束をした

僕は逃げない‼︎


生きてる限りもう現実から目をそらない...


「僕は逃げたりしないんだぁー」


精一杯叫んだ


カイは笑ってる


「ブレイドバスター」


カイは剣を地面に突き刺し切り上げると巨大な斬撃が飛んできた



「爆発弾」


僕は爆発する弾を撃ち込み、斬撃を抑えようとした


しかし斬撃は止まらず、僕は吹き飛ばされた

倒れている僕をみて、唾を吐いた


「その程度の力で抑えられると思ったか

笑わせるな」



カイは僕を蔑む顔して去ろうとした



まだ...


こんなの伊月が裏切られた辛さに比べたら、殺された仲間に比べたら...



なんてことない‼︎


「ま、まてよ

僕はまだ負けてない

火炎砲」


僕は火炎弾を撃ち込んだ

爆発の黒い煙がカイを包み込んだ


「諦めろや ガキ‼︎」


カイは爆風から飛び込んできて僕の頭を鷲掴みにして、倒した



「一生立ち上がれなくしてやろうか?」



「僕は何度だって立ち上がる」



「口で聞かない悪い子は躾しねぇとな」


カイは僕を殴る蹴るを繰り返し、袋だたきにした

痛いよ...

怖いよ...



「これが差だ

虫の息ってところか」


カイは立ち去ろうとした


こんな痛み、みんなが受けた痛みに比べたら...


僕はカイの足を掴んだ


「ん?」



「ぼ、僕は痛みにもお前にも屈しない‼︎」


僕を蹴り飛ばし振りほどかれた

今ので肋骨が折れた気がする

体内の血すら大量の出血でほとんどない


それでも僕は足を掴んだ



「なんなんだよ

お前、化け物かよ」



「僕は悪を滅ぼすヒーローだ

楓はヒーローは職業だからじゃない

自分の信念をつき通すのがヒーローだって言ってた

だったら僕もヒーローになる」



”今だ 慎‼︎”


僕にはそう聞こえた気がした


「双児宮 双子座 Gemini」



僕がそう唱えると伊月が出てきた

二人で同時に存在できるようになった⁉︎


「なぜ伊月は閉じ込めたはず?」



「慎の心の強さが鍵を外した」




「これが双子座の真の力‼︎」


頭に情報が入ってくる!


双子座の能力 引かれ合う(ソウルオブ)双魂(コモン)


5分間だけ同時に存在し、動きが常人の10倍



「行くぞ 慎‼︎」



「うん‼︎

形態 星弾の光源銃士」


僕と伊月の姿は同じ、光り輝く衣にマントに変わった

前より力があり、少し形状も違う気がする


「縛れ 黒鎖」


カイを伊月は詠唱で動きを封じた

僕は一瞬でカイに近づいた


「貫け 空砲」


僕が零距離から空砲を放つとカイの腹には穴が空いた

やっと貫通した


「よくも俺をここまで...

南十字座 超新星」


いくつもの黒い十字型の光の剣がカイの周りを回っている


「二重戒」


光の剣が全方向から飛んできた

避けれない...

僕に剣は突き刺さった



「慎‼︎」



「だ、大丈夫

まだ戦える‼︎」


「成長したな


よっし、これで決めるぞ‼︎」


一直線上に伊月が立ち、銃を構えた

僕も銃を構えた



「何をする気だ?

これ以上、何もさせねぇ


奥義 サザンクロス・滅」



十字型にカイの周りが爆発していく、間に合うか?


でもやるしかない

頭の中にこの技の名前も入ってくる



伊月の鼓動もしたいことも手に取るようにわかる

だから今ならできる




「「天に導かれし、2つの魂

星弾は全てを貫く

我らは2つで1つなり

天玉星滅砲」」



円形状のドームに包まれ、爆発がこっちまで届かなくなり、一直線上のカイを貫通するかのように銃から銃へ向けて光る星刻の刻まれた弾が2つの交差して伊月が撃った弾が銃の中に戻ってきた


カイの体はだんだん滅びていく

この弾は2つしかないが、どんなものも貫く



「俺はてめぇらを許さねぇ」


カイはそう言い残し、ゆっくりと消滅し、そこには十字のネックレスだけが残った



「今度は地獄で会おうぜ」

伊月はネックレスを拾い上げるとゆっくりと僕に近づいてきた


「ありがとう、慎」


そしてゆっくりと身体の中へと戻っていくのがわかった

気づくとカイの残したネックレスをつけていた

これで伊月の恨みは晴れた

あとは戦争を止めなきゃ



でも身体が動かないや

魔力ももう空だ



僕はゆっくり地面へと倒れ込んだ

あとはみんな頼むよ


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