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いつか見る果て  作者: 笠倉とあ
シェパ・蛇と魔獣編
52/176

50:海を映したまほうつかい

 人族の「青髪」――俗に『蒼柩(そうきゅう)』と称される存在が不吉と言われる理由について、実のところ明確な事情は知られていない。

 民間にひっそりと流れている話によれば、例えば青色は死者の国を意味する冥の川の色であるからとか、その昔、世界を滅ぼしかけた魔術師がやっぱり深い青色の髪を持っていたからとか、更にはかつて獣人が蔑視されていた時代の名残である、などという説もある。


 青い毛並みの動物や魔獣が決して少なくはない一方、人族の「青」が主に瞳に発現する原因としては、他の生物に比べ、人族の瞳が比較的魔力の色を映しやすいことが挙げられる。

 けれどその一方で、頭髪に関する青色だけが根強い禁忌となって残っている理由を明確に記している書物はほとんど存在しておらず、また『蒼柩』そのものが、既に三百年以上に渡って出現していない。


 稀少性と有用性を理由に珍重される魔力持ちや魔術師に対して、桁違いの魔力を約束された『蒼柩』が逆に忌避されるのは何故なのだろうか。

 ただ確かなことは、これまでの歴史で青い髪を持って生まれてきた全ての人族が、ともすれば成人すら危ういほどの膨大な魔力と、どこか歪な精神を有していたこと。

 そして、その数少ない『蒼柩』の発現者に対し、当時の神殿が強い関心を示していたことだ。

 かつて神殿に捕らわれた、鮮やかな「蒼」を有したその人間を、当時の大神官はこう呼んだ。


 ――「踏み越えた者イマジナリー・ウォーカー」、と。




※※※




「――ということです。分かりましたか? このニワトリ娘」

「あいー」


 ぎゅうううううう、と容赦なく足関節を極められながら説明を終えられ、地面に背中を付けて寝転がったオーリは間抜けな声で返事を返した。相手の足首を腕で固定し、捻って極める所謂アンクルホールドと言われる体勢だが、ラトニの胸に抱え込まれた足首とアキレス腱がひたすら痛い。


『蒼柩』についてラトニがしてくれた説明は、正直非常にオーリの興味を引いた。元々オーリは、魔術とか魔術師とか、そういうファンタジーな話が大好きなタイプである。

 だが同時に、その特性は発現者当人にとって死活問題であるらしく。

 また、万が一その存在を知られてしまえば、神殿や国家機関に強制連行、なんてことも大いに有り得るのであって。


 つまりはラトニ自身もこれまで相当苦労して隠し続けてきたそうで、従って「どうして今まで黙ってたのさ! 魔術が使えるくらいの魔力持ち! 早く話してくれてれば、私は鼻息を荒げてエロ同人誌の十八禁桃色触手の如く全力でキミに絡みにかかったのに!」とか叫んで恋に浮かれる乙女の如く紅潮した顔で縋り付いたのは、今では悪かったと素直に思っている。いや、本当に。


「――なので、そろそろ足を離してくれないでしょうか。アキレス腱がミキミキ言ってきて真面目に痛いです」

「本当に理解してるんですかね?」


 胡散臭そうに眉を寄せたラトニが手を離す。ようやく解放された体を起こし、オーリは散々虐待された足を「ううう、世間話のノリで関節技なんて教えるんじゃなかった……」と呟きながら涙目でさすった。多分、オーリレベルの耐久力が無ければ、悲鳴くらいは上げていると思う。


「ドウジンシが何かは知りませんが、あなたに魔力のことを言わないと選択した過去の自分を全力で褒めてやりたいと思いましたよ。……青い髪について、一度も聞いたことがなかったんですか?」

「まあ、私はまだ魔術関連教わってないし、家庭教師に教えてもらう分野のことでもないからね。もっと成長すれば、何処かで聞く機会もあったのかも知れないけど」


『蒼柩』はそもそも発現した人数が極端に少ないせいで、扱いとしては禁忌でありながらも今や現実味の薄い伝承の一つと化し、書物も少ない。

 オーリには昔語りをしてくれるような祖父母もなく、傍付き侍女とてこんな微妙に薄暗い話を好んでオーリに吹き込みたがるような性格でもないため、オーリが『蒼柩』について知らないのはある意味不可抗力とも言えた。

 ひょっとしたら蔵書室にでも行けば資料の一つでもあるのかも知れないが、残念ながらそれをオーリが目にしたことは未だ無い。


「あ、でもラトニ、あの魔獣相手に結構手こずってたよね? つまりあの魔獣、やっぱり相当強いってこと?」


 首を傾げて問いながら、オーリはラトニと、二人の遣り取りを大人しく傍観していた双頭の大蛇を交互に見る。

 何事か言いかけた大蛇の動作を遮るように、ラトニは口を開いて答えを返した。


「言っておきますが、『蒼柩』だからイコール強いというわけではないですよ。実際、僕は魔力量こそ桁外れですが、細かいコントロールや魔術の扱いは未だ修得していませんし」

「え、あれでまだそんなレベルなの……」


 先程、指一本動かすことなく一瞬で服を乾かしたラトニの技能を見ているせいか、唖然としたようにオーリの口がかっ開く。

 確かにどんな才能も磨かなければ宝の持ち腐れだろうが、逆に言うなら、もしも正式な師を得て修行をすれば、彼は一体どれほどの能力を手に入れることになるのだろうか。


『アレ、水ノ属性、同ジ』


 口を挟んできた大蛇の右の頭に、オーリは目をぱちくりさせ、ラトニは眇めた目を向けた(何だかさっきから、大蛇に対するラトニの態度が刺々しい。どうしたんだろう)。


「……あの魔獣とラトニが、同じ水の使い手だって意味ですか?」


 少し迷ってから意味を確認したオーリに、大蛇はこくりと首肯してみせる。


『アレ、我ラノ上位。抗エナイカラ、待ツダケ』

『あの魔獣の種族は、謂わば我ら蛇種の上位互換に位置している。何の縁もない別種族に対峙するよりも、近親種の上位に対して、本能に刷り込まれたような畏怖を感じるのだ』


 猪相手に吠えかかるチワワが、狼には無条件降伏するようなものだろうか。この種族だけの特徴なのか否かは分からないが、魔獣コミュニティも微妙に縦社会らしい。


「ふぅん……逆らえないって本能レベルで刻み込まれてるなら、そりゃ近付きたくもないよね。道理で私たちを様子見に使いたがるわけだ」

「それだけじゃないですよ、オーリさん」


 ぱんぱんと帽子の汚れを払っていたラトニが、ポサリとそれを被り直しながらそう告げた。

 大蛇を睨み上げる彼の目は、魔獣の前から戻って以降、ずっと不快そうに歪んでいる。

 形の良い唇をゆるりと開き、彼は突き付けるようにこう告げた。


「ねえ大蛇さん、あなたさっき、逃げ帰ってきた僕らにこう言ってましたよね。『やはり無理であったか』って。

 あなた、僕らが――僕が出向けば魔獣がああいう行動に出るってこと、分かってましたね?」


 ほんの一瞬、オーリが息を飲み込んだ。

 反応しない大蛇を見据え、ラトニは更に続きを紡ぐ。


「そもそもおかしいと思っていたんです。最初に攻撃された時、オーリさんは滝から五十メートルミル以上離れた位置にいました。感知能力が低いと言っていたあなたの言葉と矛盾する。

 あなたは僕らが様子見以上のことをするとは思っていないと言っていましたが、相手の方から仕掛けて来るなら話は別です。最初から僕らを、ひいては僕を、あの魔獣にぶつける気だったんでしょう」


 敵意すら籠もったラトニの眼差しに、大蛇はしゅう、と息を洩らす。


 腹を探り合うような沈黙はほんの数拍。

 ラトニに引く気がないことを察したらしく、やがて大蛇は諦めたように頷いた。


『――是。しかし、我らとて端からお前たちを戦わせるつもりだったわけではない。お前の言葉なら或いは、と思った』

「つまり、僕らを巣に招いた時には、既にそのつもりだったということですよね」


 ――水を操り、水を生み出し、水を支配する。水に対して圧倒的な干渉力を誇る魔術属性こそが、ラトニの有する最大の武器である。

 あの魔獣に対抗し得る、しかも同属性の能力者を送り込むことで、攻撃ではなく「戦うにはリスクが高い」と思わせたかったということか。


(少しでも相手が交渉の姿勢を見せたなら、その時は大蛇さんが改めて出向けば良い。……まあ、結局失敗した以上、何が狙いだったとしても大した違いはありませんがね)


 己が魔術師――しかも決して格の低くない水使いだと最初から気付かれていたと知り、ラトニがチッと舌打ちをした。

 人間の魔術師相手に見破られたことはないから、警戒するべきは属性の近い高位魔獣の目だ。

 いずれ検証が必要だろうと思いながら、話の続きを視線で促す。


『オ前、アレニ近シイ。魔力。格。存在値。ニンゲンヨリモ。我ラヨリモ』

「存在値?」

『存在することで世界に占める割合のようなものだと考えれば良い』


 オーリの問いへと大蛇が返した言葉に、ラトニは無意識に眉を寄せる。

 ちらりと隣を見やれば、オーリは今一分かりにくい様子ながら、大人しく耳を傾けている様子だった。それを確認して、ラトニはもう一度舌打ちを零す。


(思ったより余計なことに気付かれている様子で……。ああ、こんなことオーリさんにすら話したことはなかったのに。やっぱりこの大蛇、それなりに高位の魔獣だったんですね)


 とは言え、滝壺の魔獣とは大分格差があるのも確からしい。

 感知能力の低い滝壺の魔獣に対し、格下で存在値も低い大蛇ならば気付かれない程度の距離を開けたとしても、格が近く、魔力だけなら桁外れのラトニが接近すれば、それは警戒に目を覚ましもするだろう。

 ましてやあの魔獣は成体化が近く、今ねぐらを奪われると非常に困る。縄張り争いに来たと思えば、即座に迎撃に出るに違いない。


(格とか、存在値とか。そういうことは僕には認識できませんが……魔獣の目からなら、何か分かることがあるんでしょうね。初めからそのつもりで僕らを引き止めたとするなら、やはり彼らは、僕らを利用する気で接していたということか……)


 そこまで考えて、ラトニは自分の表情が温度を失いつつあることに気付いた。


 ――嗚呼、本当に――


 怒りという感情には大雑把に分けて、幾つかの種類が存在する。

 例えば火山のように燃え盛り、激しく爆発するもの。例えばどろりと音もなく滴り、溜め込まれては濁りゆくもの。


 それで言うなら、オーリは前者、ラトニは後者だ。

 ただ余計な人間の介入を厭って助力を乞うているだけだと思っていた魔獣が、まるで人間のような詐術をもって二人を引き込もうとしていたと知れば、「人間ではないから」という理由で起き出さなかった不信や忌避感が目を覚ます。

 つい昨日、一人の冒険者を『処分』した時のような重苦しい感情が、ラトニの腹の奥にぐるりぐるりと蟠っていった。


 ――どうしてこう、僕らを傷付けようとする者はいなくならないんでしょう――


 俯いたラトニの頬に、前髪の陰がうっすらと落ちる。


 例の冒険者と言い、この大蛇と言い、人の迷惑も顧みず、腹立たしいことこの上ない。

 今回だって、ラトニばかりかオーリまで魔獣の攻撃を受けたのだ。一歩間違えれば大怪我をしていた可能性だってあるのに、騙し討ちのように危地へ飛び込ませるなんて、笑って許せる範囲を明らかに越えている。


 苛立ちに任せて、ラトニの魔力がじわりと蠢く。

 既にオーリに能力を知られ、魔術師であることを隠す必要がないという認識が、無意識に彼の箍を外した。知らず瞬いた両の瞳が、薄く金の輝きを帯びて――


「――ラトニ」


 するりと滑り込むようなオーリの声が、ラトニの思考をふっと引き戻した。


 我に返って見上げれば、オーリは意外なほど落ち着いた表情でラトニを見据えている。

 彼女の顔にへらりと浮かぶ、いつも通りの緩んだ笑顔。

 仮にも騙されて殺されかけたというのに、憤怒も悲哀も見せない態度で大蛇に向き合うオーリは、落ち着けと言わんばかりにラトニの頭をぽすぽす叩いた。


「……オーリさん、怒っていないんですか?」

「怒ってるよ。私たちが大怪我とかしてたら、きっと許さなかったと思う。

 でも、納得もしてるんだ。大蛇さんが、どうしても私たちを関わらせたがってるらしいことには気付いてたからね」


 貴重な薬草に釣られて話に乗ったのは私だし、と事も無げに彼女は続ける。


 薬草の話まで嘘だったなら流石のオーリもブチッと来ただろうが、実際に縄張り――冬駕籠の滝には沢山の薬草が生えていた。もしもあの光景を知っていれば、事前に危険を警告されていたとしても、オーリはあの場所に行こうとしたかも知れない。


 ――だけどまあ、今言いたいのはそんなことではなくて。


「この大蛇さんにだって、知性があって理性がある。あんなやり方で騙せば私たちが怒ることも分かってて、それでもやったんだよ。――その理由なんて、私には一つしか思いつかない」


 オーリの声は揺らがない。年に似合わない達観を含んだ青灰色の瞳が、湖面のような静謐を湛えて大蛇の姿を映していた。

 しゅう、と呼気を吐いて、大蛇の目が静かに閉じられた。


 ――オーリたちを騙してでも、魔獣を追い出したかった理由。

 そんなもの、決まっている。


 眷族たちのためだ。

 冬眠場所を奪われ、この雪の中で未だ眠ることのできない蛇種魔獣たちのために、大蛇はどうしても縄張りを取り戻したかったのだ。


『――卑劣と蔑むか』


 二人の子供を見下ろして。

 ざらりと低い声で、左の頭が呟いた。

 右の頭が口元を歪め、決まり悪そうにそっぽを向く。


『眷族の一部は、最早春まで持たぬ。早急に縄張りを取り戻して冬眠に入らねば、およそ四割は冬の間に死ぬ。我らは蛇種の長として、この現状を許容できない』


 淡々と語る大蛇に、オーリはしばし口を噤み、じっと大蛇を見上げていた。

 感情の窺えない眼差しをした大蛇と少女の互いを計り合うような視線が交わり、空間の真ん中で音もなく軋む。


 奇妙な緊張感を宿した空気を破ったのは、オーリの方が先だった。

 顎に指を当て、何事か考え込むように目を瞬かせていた彼女は、ほどなく大蛇から目を離す。

 それから「むうぅ」と小さく唸り声を上げ、ラトニにすすすと身を寄せてきた。


「……どうしよう、ラトニ。自分で聞き出しといて何だけど、出てきた話が重過ぎて泣きそう」

「…………」


 スパァンッ、とオーリの頭をひっぱたき、ラトニは一気に頭痛の増したこめかみを押さえた。ええい、一々緊張感をぶっちぎるニワトリ娘め。


「どうしようも何も、このまま帰れば良いじゃないですか。僕らには、もうあの魔獣に近付く用はないんですから」

「いやー、そうとも思い切れなくて……」

「どうしてです。いつものお人好し……ってわけじゃなさそうですね。あなた、意外と心狭いですし」

「失敬な、私の心は海より広く清々しく澄み渡ってるよ! ほら、騙されたこと云々はこの際置いとくとしてもさ、蛇種魔獣が激減したら、山の生態系にも影響が出るかも知れないし。

 ……それに、眷族が大量死するって聞いた上で放置したら、後々恨み買いそうじゃない……」

「……、ああ……」


 目を泳がせて付け加えるオーリに、ラトニも納得したように呻き声を上げた。


 ここで大蛇たちを見捨てて帰るのは簡単だが、如何せん、二人はこれからもこの山に訪れるのだ。

 勿論、そんなものは徹頭徹尾逆恨みである。けれど怒り狂った相手に正しい理屈が通じないなど人の間ですらままあることで、数百、もしかすると千を越えようかという蛇種魔獣たちの恨みを買えば、たとえ双頭の大蛇がオーリたちの選択を認めたとて、彼らの敵意を抑え切れない可能性がある。


「それだけじゃないよ。魔獣ネットワークによっては、この山以外の蛇にも目を付けられるかも知れない。……蛇の恨みは怖いんだよ」

「……そう言えば、魔獣ですらない蛇が農夫にうっかり殺された後、首だけになっても復讐に来た話とか、聞かせてくれたことがありましたね」


 ――何となくまずいような気分になり、二人は揃って沈黙する。

 綺麗なお姉さんに化けて、復讐しに来る蛇。鍋で煮込んでいた魚と、いつの間にかすり替わっている蛇。油断した頃を狙って時間差攻撃を仕掛けてくる、首だけになった蛇。


 ――理不尽じゃないですか?

 ――世の中なんてそんなもんさ。


 目線だけで無言の悲しい遣り取りを交わし、二人は同時に肩を落とした。


「……何とか出来ますかね?」

「えぇと、つまりあれでしょ、あの魔獣の引っ越し先を探して、移動してもらえば良いんでしょう? 冒険者ギルドに情報を持って行って、何処か住み心地の良い場所を探してもらうのとかはどうかな」

「どうやって説明するんですか」


 ぼそぼそと提案するオーリに、ラトニが冷静に突っ込んだ。


「あの滝を見たでしょう? あれほど条件の良い場所がそうそう他に見つかるとは思えませんし、もしも人間に知られたらそれこそ冬眠どころじゃなくなりますよ。それに、ギルドに話を持って行ったとして、僕らの情報が真実なのかギルドが調査して、あの魔獣や大蛇さんたちの危険性についても調査して、それから移動に適した場所と、魔獣との交渉或いは戦闘技能を持った人間を探すとなれば、一体どれほどの時間がかかることか」

「……それはだね! ……今から考える!」

「行き当たりばったり」


 ドきっぱりと馬鹿にされて、オーリの頭ががくんと落ちた。

 膝を付きかねない勢いで落ち込んで、彼女は押し殺した声でぼそりと呟く。


「万策尽きたか……」

『万策少ナッ!?』


 いくら何でも諦め早過ぎだろうと言いたげに、大蛇の右の頭が絶叫する。

 仕方がなさそうにその様子を眺めていたラトニは、やがてぐしゃぐしゃと髪を掻き回し、腹の底から溜め息をついた。


「本当にしょうがないですね……。大蛇さん、提案です。多少強引ですが、手段がないこともありません。そこまで言うのなら、色々バレたついでに、僕が何とかしてあげないこともないですよ。――報酬は、冬駕籠の滝における僕とオーリさんの自由立ち入り権、及び薬草や木の実の無制限採取権、ということでどうでしょう?」



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