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いつか見る果て  作者: 笠倉とあ
シェパ・春告祭編
140/176

135:裏の裏の裏の更に裏

「怪我はないか」


 死闘の疲労も生き延びた安堵もなく、あたかも世間話の続きか何かのような声色で投げられた問いかけに、オーリたちはそちらを振り向いた。

 

 三人に――主にサラに視線を向けて問いの答えを待っているのは、つい先程まで戦気も露わに大剣を振るっていた壮年の男だ。

 落ち着いて一本気の通った眼差しと、大地に落ちる夕焼けのような赤毛が、遠い祭典の喧騒の音に少しだけ不釣り合いに見えた。


「あっ、はい、わたしは怪我は……リアちゃん、ラト君、あなたたちは?」

「僕は、何も……」

「私はちょっとお腹苦しいから、後でラトに見てもらいます。ひどかったら病院に行きますよ」


 心配そうに手を伸ばしてくるサラをいなして笑い、オーリはラトニに「ね」と目配せしてみせた。

 しこたま打撃を受けたオーリの腹部を見つめて物言いたげだったラトニが、一応納得したように口を噤む。


 しかしサラはむっと唇を噛み、


「あっちょっ」


 オーリの服を掴んで、勢い良く捲り上げた。


「……やっぱり」


 現れた腹部が薄い紫色に染まっているのを見て、サラとラトニが顔を歪めた。

 打ち身と内出血。それでもぺたりとへこんだ白い腹は内出血が深刻な規模でないことを示し、骨にも異常はないようだから、予想よりは随分と軽症だ。


 普通の幼子なら内臓破裂くらいしていてもおかしくない衝撃だったので、やはりオーリの身体の耐久力は突き抜けている。

 少しでも体調が悪化するようなら、ぶつけた振りをして速やかに屋敷の者に診てもらうべきだろうな、と考えながら、オーリは不安げに見つめてくる二人に苦笑した。


「大丈夫ですってば、サラさん。私、その気になれば大分良い治療を受けられる伝手がありますから。ラトも、私の家のことは知ってるでしょう?」


 仮にも侯爵家だ、嫁入りまで決まった一人娘を死なせることなどそうそうあるまい。万一容態が急変したとて怪我の理由さえ誤魔化せれば、ブランジュード家の威信に懸けて、そこらの町民や下級貴族とは比較にならないほどの治療を受けられる。


「なら、せめてこれ、持っていってください。知り合いにもらった薬なんですけど……」


 サラが差し出してきたのは白い小瓶だった。液状の何かがたぷんと揺れて、もそもそと服を直すオーリの代わりに、ラトニが両手でそれを受け取る。

 オーリの薄い腹とラトニを見比べて、サラは申し訳なさそうに微笑んだ。


「わたしの出身国で作られたものなんですけど、効き目については保証付きです。大抵の怪我は痕も残さず治りますし、使わないなら、持っていくところに行けばかなりのお金になります」

「え、それ貴重なものなんじゃないですか? サラさんが危ない目に遭った時のためにくれたんじゃ……」

「いいえ、これくらいはさせてください。……リアちゃん、ラト君、庇ってくれてありがとうね」


 そう言って、彼女は赤毛の男の方へと向かってしまった。

 こちらの話が終わるのを、口を挟むでもなく待っていたらしい男は、サラに礼を言われて軽い様子で何か答えているようだった。


 ただの旅行者や冒険者には見えないが、この街の住人なのだろうか。そんなことを考えながら、オーリは男と、男に何度も頭を下げて礼を言うサラをじっと眺めてみる。


 聞こえてくる会話によれば、どうやらあのダンディはバー『ブルーマリン』の元常連客であるようだった。

 確かにマリーが好きそうなタイプだ、と、バーの店主であるおネエさんの顔を思い浮かべる。

 ここ数年間は遠出をしていたとかで姿を見なかったようだが、最近またバーに顔を出したらしく、ならばマリーはさぞかし喜んだだろう。


「……赤毛の人、サラさんとマリーさんの知り合いだったんですね」


 薬の小瓶をオーリに渡しながら、ラトニがぽそりと囁きかけてきた。


「なら、ギルファのように豹変して襲ってくることはなさそうです。昔からシェパにいるなら、外国の息がかかった間諜という可能性も……まあ、低いでしょう」

「そだね。バーのお客でマリー姐さんのお気に入りなら、危険な人じゃないだろうし。遠出してたってことは、やっぱり冒険者なのかな?」

「もしそうにしても、凡百のクラスではないでしょうね」


 二人の会話に聞き耳を立てながらぼそぼそ囁き合って、じいっと男を観察する。

 第一印象は生真面目、かつ天然。美しいサラとお近付きになりたい様子もなく、謝礼を要求する素振りもない。助けに入ってくれたのは本当に偶然だったのだろう、と考えた時、ダンディの目がこちらを向いた。


「――俺はこれで失礼する。そこの子供らも、あんまり危ない真似をするんじゃないぞ」


 長話をする気はないらしく、ダンディはあっさり踵を返した。

 子供たちが素直に頷けば、そのままサラに見送られて歩き去ってしまう。


 ダンディの姿が見えなくなると、サラはくるりと子供たちを振り向いた。

 膝を折って目線を合わせ、彼女は再び口を開いた。


「――病院まで付き添えなくて悪いんだけど、ここで別れましょう。わたし、急いで行かなきゃならない場所ができたから」

「あ、はい。バーには戻らないんですか?」

「マリーさんには申し訳ないですけどね……」


 力なく苦笑してみせてから、彼女は二人に向かって深々と頭を下げた。


「わたし絡みのトラブルに何度も巻き込んだ挙句、怪我までさせてごめんなさい。体を張ってくれたことも、守ってくれたことも、本当にありがとうございます。

 ここまでさせてなお、今は訳あって事情も話すことができません。どうか不義理を許してください」


 サラのつむじを見下ろして、二人は一度顔を見合わせた。

 オーリがへらりと笑い、ラトニが溜息をつく。


「――サラさんが訳ありだなんて、最初から分かってましたよ。首突っ込むって決めたのは私たちなんで」

「急いでいるんでしょう? 僕らもこの後行くところがありますので、こちらは気にせずご自分の用事に向かってください」


 口々に言えば、サラはまだ少し何か言いたげにしていたものの、二人の言い分に甘えることにしたようだった。

 そもそも狙われているのがサラである以上、子供たちにとって一番良いのは、サラと一緒にいないことだ。


 もう一度、深く頭を下げて、サラは小走りにその場を立ち去った。

 多分、ギルファに破壊された髪飾りが、何か関係しているのだろうとは思うものの、詳しく情報を明かすことができないならば、これ以上できることは何もない。


「僕らも行きましょう。警備隊詰所で、イアンさんに話を聞かなくてはなりません」

「ん、分かった」


 促されて、オーリはラトニの後に続く。


 一度だけ振り向いて、道のずっと向こうに視線を向けた。

 名前も知らない誰かの骸が転がっているはずのその場所へと、ほんの僅か、黙礼を送った。


「リアさん」


 ラトニが振り向いて、手を差し出してくる。

 その手を掴んで、緩く握り返した。




※※※




 大分回り道をして二人が警備隊詰所に赴くと、既に報告が伝わっていたらしく、建物内は騒がしかった。

 拘禁していた五人もの犯罪者が逃亡した上、一部は死体となって発見されたとなれば、如何に不熱心な隊員たちとて慌てるだろう。走り回る足音に加えて、ちらほらと怒声が聞こえてくる。


「――流石に責任問題だからな。特に牢の見張りをしてた奴がヤバい。何せ当番を放り出して、自室で酒飲んでたらしいんだ」


 寝不足に艶をなくした髪をがしがしと掻き回しながら、げっそりしたイアンがそう言った。

 多忙が過ぎて、恐らくシャワーを浴びる暇もないのだろう。そこそこ端正な顔立ちのはずなのに、顔色の悪さも相まって、一見すれば浮浪者のようだ。ボロ服に着替えてそこら辺の路地裏に転がっていても、通行人は誰も疑問を覚えないに違いない。


 実用一辺倒で簡素に纏められた総副隊長室にて、並んでソファに座りながら、オーリとラトニはイアンを見上げる。


「仕事現場にお酒持ち込むだけならともかく、わざわざ自室に引っ込むってのはおかしいですねぇ……。耐え難いほど寒い季節でもないし、夜は多少冷えるけど、お酒と毛布で充分凌げる程度だもの」

「昨日の取り調べでは大したことは分からなかったが、通り魔扱いで捕まったあの連中が他国の人間らしいってことは判明してたんだ。扱いには注意しろと言い聞かせてた……だが実際にはこの様だ、頭が痛い」

「今度、蜂蜜生姜湯でも差し入れしてあげますね」


 この世界には、半分が優しさで出来た頭痛薬はない。あったらイアンは間違いなくヘビーユーザーになっていただろうと、オーリは可哀想なものを見る目でイアンを見た。


 ごふん、と誤魔化すように一つ咳をして、イアンが話を戻す。


「どうあれ、逃亡犯どもが目立った事件を起こす前に捕まったのだけは良かったぜ。死体込みとは言え、生きてる奴がいるなら話も聞けるからな」

「あの、他に逃げた虜囚はいなかったんですか?」

「虜囚は例の五人だけだった。ただ、こっからがきな臭くてな――どうもあの鍵、外側から開けられたような形跡があるんだ」


 声を潜めてイアンが言った。

 オーリはラトニと顔を見合わせ、それからローテーブルを挟んで正面のソファに座るイアンに向かって、やや前のめりで聞く体勢に入る。

 ――成程、そりゃきな臭い。


「……それって、警備隊内部に内通者がいるかもってことですか?」

「そういうこった。内側から壊されたように工作してはあったし、調査でもそういう報告が上がっている。だがこっそり調べたサイードが、鍵を壊したのは鍵を『開けた後』のように思えると言ってきてな。

 しかも、その『内通者』の第一容疑者が――」


 ガッガッガッガッガッガッガッガッ、ばぁんっ!!


 床に恨みでもあるのかと言いたくなるような足音に続いて、次の瞬間ドアを叩き開ける騒音が鳴り渡った。


 ――はあぁぁぁぁぁ、と深々溜息を吐き出して、イアンが親指でこめかみを押さえる。

 疲労満載のイアンの様子など意に介する様子もなく、ノックもせずに現れた、太った初老の男――警備隊総隊長は、『イアンの他には誰もいない執務室』を見回して、ずかずかと室内に突入してきた。


「ヴィーガッツァ君! どういうことだね、逃亡犯どもが殺されたとは!」


 こんにちはもご機嫌いかがも無くヒステリックな金切り声を張り上げた上司に、イアンはもう一度、腹の底から絞り出すような溜息を吐いた。


「何だ情けない、まだ若い身で、この程度の書類でへたばっているんじゃないぞ! 早く答えたまえヴィーガッツァ君!」


 あんたの存在は『この程度』じゃ済まないもんで。


 よっぽどそう言ってやりたかったが、イアンは口を真一文字に引き結んで耐えた。て言うか、今あんたが見たデスクの書類、半分はあんたがサボったやつだから!


 飾り気のない執務室に、上司がちらりと視線を向ける。幾つか並んだ茶菓子やティーカップを眺め、安物だと判断したらしく鼻を鳴らした。


「どういうことも何も、報告に上げた通りですよ。あと、死体になってたのは一人だけです。戦った痕跡があったんで、また誰かを襲おうとして返り討ちに遭ったんじゃないですか?」

「五人だぞ! 明らかに戦闘慣れした、武器を持った男五人を相手に、誰がどうやって迎撃したというんだ!」

「たまたま助っ人でも入ったんじゃありませんか?」

「馬鹿を抜かせ、そんな都合の良いことがそうそうあるか!」


 実際にはわりとあるらしいが、そんなこと総隊長が知る由もない。イアンにとってもただの軽口だったらしく、「俺は知りませんよ」と投げやりに言った。


 ――そうだ、知るわけがない。総副隊長の地位にあったって、知らないことなんて沢山ある。

 例えば、仲良く揃って逃げ出した犯罪者五人が、わざわざ『自分たちの武器を取り戻していた』理由とか。

 何の疑問もなくその事実を口にする上司が、昨夜遅く、最近気に入りの女がいる酒場に、珍しく行かなかった理由とか。


 うろうろどすどすと室内を歩き回りながら、総隊長は落ち着かなさげに舌打ちを繰り返した。

 運動不足と一目で分かる体型は、静かな歩行には向いていない。


「……本当に知らんのかね、ヴィーガッツァ君」

「何の話ですか」

「その『都合の良い助っ人』だ。まさか、知っていて隠しているんじゃあるまいな? ――例えばその『助っ人』が、実はきみの手の者だ、とか」


 妙な方向に流れが変わって、イアンは何の話だと眉を寄せた。


「本当に何を言っているのか分からないのですが……。総隊長殿は俺が、『他国人』で『通り魔』であるあの五人が狙う相手を知っていて、密かに護衛をつけていたとでも仰りたいのですか?」


 ハムのような足が数秒止まった。

 視線をイアンの顔に向け、ややあって苦々しげに顔を背ける。またうろうろとうろつき始めた総隊長に、イアンは肩を竦めた。


「違うのなら、良い……だが、そう、報告は、確かにあれで全てなのだな? 逃亡犯どもは一人残らず、何者かに倒された姿で発見されたと」

「ええ、その通りです。捜査が進まず申し訳ないのですが、如何せん、例の指示の方にも人を取られていまして」

「……ああ、街に入ってきた芸人どもの身元照合か。ふん、あんなものは無駄に決まっている。貴族街の倉庫に火をつけるようなイカれた人間が、あんな浮かれた格好で未だ街に留まっているような愚鈍なら、それを防げなかった警備は海鼠の親戚に違いない」

「『上』からの指示ですので、仕方がないかと。各ギルドに協力を依頼してはいますが、芸人の数が多すぎて、日常業務に割く人手が足りないのは苦しいところですね」

「『上』は我々の苦労を分かっておらんのだ! 現場のことも考えずにあれをせよこれをせよと、神経質に口出しをされて、わしがどれだけ忖度せねばならぬと思っているのか――君がもっと支えてくれねば困るのだよ、ヴィーガッツァ君!」

「……まことに心苦しいですね」


 テメェが現場で何やってるってんだ、と言いたそうな表情を、総隊長が唾を散らしながら振り返ると同時に綺麗に隠して、イアンは平ったい声で応答する。

 気の立った熊のように歩き回る総隊長がデスクの向こうへ回り込もうとした辺りで誘いの声をかけた。


「時に総隊長殿、叫び通しで喉は渇きませんか。こちらに飲み物を用意しましたが」

「きみ程度の出す安物の茶など、飲めたものでは――」

 

 言下に拒否しようとした口が、ローテーブルの上を見て噤まれる。


「………………」


 用意されていたのは上質なカットの施されたグラスが一つと、ウイスキーの瓶。

 とりあえず魅力はあったらしく、乱暴に向かいのソファへ腰を下ろした総隊長に、イアンはたっぷりとウイスキーを注いでやった。


「連中のことに関しては、俺の方こそ聞きたいですね。昨日の調査での対応を見る限り、連中、ただのチンピラじゃありませんよ。最悪、警備隊内に他国の間諜が潜り込んでるってことになる」

「ふん、まさかそこまで大ごとにはなるまい。わしらの『上』とて、大した反応をしていないじゃないか」


 グラスの中身を一息に飲み干した総隊長の顔色が、じんわりと赤くなっていく。

 イアンは次の一杯を注ぎ、肩を竦めてみせた。


「だと良いんですが。――ところで総隊長殿、昨夜の牢番から話を聞いたんですが……あの牢番、おかしなことを言ってましてね。自分が持ち場を離れたのは、上司の指示だったと主張してるんですよ」


 総隊長が咳き込んだ。飲みかけのグラスを握り締め、片手で口を拭ってイアンを睨みつける。


「……何のことだね」

「牢番をしていた隊員が、上司に別の用事を言いつけられ、牢には代わりを寄越すと言った。しかし隊員が所定の場所に行ってみても、特に人手は必要ないと追い返されて。

 結局、もう牢番には別の隊員がついているだろうと考えて、待機室で酒を呷ることにしたそうです。まあ、やる気がない奴が多いのは今に始まったことじゃありませんが――問題は、指示を出したというその上司自身も別の誰かを経由して行動の指示を受けたらしく、結局最初の命令者が誰だったのかは分かっていないってことですね」

「……組織内で命令が錯綜するなど、珍しくはないことだ。とは言え、こうして問題が起こった以上は放ってもおけん。わしの方からも注意しておこう」

「ええ、是非そうしてください」


 にっこり笑ってイアンが引けば、総隊長は安心したように息をついてグラスを傾けた。酒に濡れた唇を舐め、早口に言う。


「尤も、仕事をサボった隊員の証言など、どこまで信用していいのかは分からんがな。本当は指示など受けていなくて、そいつが虜囚どもを逃がしたんじゃないか?」

「『逃がした』ですか……報告では『内側から鍵を壊して逃げた』となっていたんですが」

「……いや、きみが内通者の可能性を示唆したんだろう。それくらいのことは起こりかねないと思っただけだ」


 カンッ、とグラスを置いて、総隊長が勢いよく立ち上がった。膝の上で腕を組んでいるイアンを見下ろし、わざとらしい尊大さで言いつける。


「ともあれヴィーガッツァ君、当の犯人たちが捕まった以上、取り調べはせねばなるまい。しかしきみは忙しそうであることだし、この件はわしが預かろう。きみは執務室に籠もって、ほれ、そこの書類でもしっかり片付けておくといい」

「お気遣いありがとうございます」


 大分ぞんざいな感謝の言葉に、総隊長は満足した様子であっさりと踵を返した。

 入ってきた時より遥かに穏やかに退室していった総隊長のやたら広い背中(物理的に)を見送って、イアンはちらりとデスクに目を向ける。


 ひょこっ、と。

 部屋が静かになるや否や、大きなデスクの後ろから、子供たちが縦に並んで顔を出した。


 足音に気付いた瞬間、ラトニ共々即断でデスクの裏に滑り込み、息を潜めていたオーリは、とても気の毒なものを見る目でイアンを見上げた。


「……今度、胃に良いものも差し入れしますね!」

「……できれば栄養価も高いものがいい」


 食事の時間すら危うい警備隊総副隊長は、崖の上の届かぬ花を見る深海魚の如き遠い眼差しでそう言った。

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