第*十歩* 家主の心境〜壊れゆく家〜
バトル開始。
♪人ハイズレ死ヌンダト、教エラレタアノ夜 ***
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「手合わせ・・・何のこっちゃしらんが、受けてたとうじゃねーの。
ま、言えるほどの実力があんのかどうかだが・・・」
にやっ と笑んだ冷無。
その態度に雪姫は、本気でイラついた。
「はっ!・・・どっちが・・・!!!」
客室に、ドロドロとした空気が漂う。
(な、なんなんだよ〜!?この雰囲気!何でいきなり挑発的になってんの?!
冷無このアホ!)
部屋の隅で、今まであまり台詞が無かった未外が、心の中で喚いた。
つーか、お前はしゃべれ。
「じゃぁ、お願い出来るかしら?」
フフン♪ 鼻をならす雪姫。
「おぅ・・・望むトコじゃぁねぇか・・・・・!!」
(――――――殺すぞオーラ満載だ、この2人・・・)
未外は目に軽い痙攣を覚えた。
(はぁー・・・もう、どうにでもなれ・・・
俺は知らん!夢だ夢。そうさ・・・!これは・・・・・)
思いかけた瞬間、
ドゴォッッッッ!!
壁が壊れる音がした。
それも、自分のすぐ近く――――――って、横じゃねぇかぁぁぁぁぁぁ!!?
「でぇぇぇぇぇ??!な、何何何何何何何ぃぃぃぃぃぃぃ????!!」
頬から血が伝う。
真っ赤で、生温くて、そして・・・・今にも動き出しそうなくらい、
嬉しそうに、畳に吸い込まれてった。
「何だよ・・・これ・・・?ホントに・・・・・・俺ん家?!」
未外の目の前で、妖怪と人間がマジバトルを繰り広げる。
さっきまで、クリっとしてた可愛い青い眼が、鋭い目付きに変わり、
さっきまで、飄々としていた表情が、もの凄い形相になった。
客室が、どんどん破壊されてゆく。
おかげ様で、連載10話目に到達致しました!
読んで下さった方々に感謝を込めて・・・
これからも、
ヤツらをよろしく頼みます。