第九歩 本性
雪姫のホントの姿。
彼女は何者なんでしょう?
バラバラにされ、しばらくしてまた生き返った雪姫様は、小さい頃に母親が唯一残してくれた「異空間の間」に、隠れました。
その「異空間の間」は、5つの空間にさらに解かれていました。
・・・・・・・・・「春花の塔」・「夏楽の滝」・「秋風の谷」・「冬海の祭壇」・「無音の丘」・・・・・・・・・
5つの空間が存在していました。
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「え・・・?え、えぇ、妖怪。ごめんなさい・・・!あの・・・ビックリさせちゃって・・・・」
雪姫は、暴露したとたん、深く頭を下げた。
それがなんとも愛い愛いしい。
「ゆ、雪姫さん。そんな・・・こちらこそ、大声上げて・・・すいません・・・」
未外も頭を下げる。
これは別に・・・可愛くはない。
「へぇ・・・雪姫・・・雪姫ねぇ・・・大層な名前だなぁ、オイ」
冷無が、いちゃもん付けるように言った。
「な、ちょっと冷無!失礼だろ?!雪姫さんに・・・!」
そんな未外を無視し、冷無はさらに質問した。
「で、雪姫さんよぉ。もう一つの質問にも答えてくんねーか?」
「何で、ここに居たか・・・ってヤツ?気の済むまで説明してやるわ。」
ピリピリと、空気が重い。
この2人、ホントにさっきまでモジモジしたり、顔赤くしたりしてた人達?!
未外が思うに遅し。
先ほど冷無に言われた言葉・・・雪姫の勘に触れた。
「じゃぁ、私と手合わせお願い出来る?・・・えと―――――冷無さん」
「あぁ?!」
目をギロッと雪姫に向けた。
「何で、てめぇさんと手合わせしなきゃなんねぇんだ?」
「あら?負けるのが怖いの?勝ったら、それもおしえるから・・・。」
くすくすと笑う。
だがその笑みは、さっきの様な温かい笑みではなく、冷たい、血に飢えた化物が作り出した笑みだった。
怪しい雲行きに注意!・・・なんてね・・・。
調子こいてます。
テンション高いんで、今。