第八歩 表
彼女の名前。
そして過去・・・・。
だいたい明かされる!
人魚と雪女。
この2種類の妖怪の生き肝・・・・すなわち心臓は人間にとっても妖怪にとっても、不老不死の効果がある。
妖怪と言えど、皆が皆、不老不死とゆう訳ではない。
妖怪の住む魔界でも、その能力は珍しい。
その、不老不死の効力を生まれた瞬間に授かったのが、魔界の姫である。
魔界国の妖怪は皆、うらやましがった。
不老不死の能力を、眩いばかりの美貌を・・・。
そして大人になると姫は、姫を嫉んだ妖怪達に襲われ――――――バラバラにされました。
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「なぁ、ねぇちゃん。過去を語る前に教えてくんねーか?」
「・・・・?」
冷無が、目を伏せていた彼女に言った。
彼女は・・・顔を上げた。
「まず一つは、アンタの名前。
んで、もう一つは・・・・・・。」
そこで言葉を切った。
聞いてもいいのか と少々戸惑ったのだ。
だが、何かに突き動かされ・・・
「もう一つは、アレだ、何でここの中庭に居たかって事だ。」
きっぱりと言ったつもりで冷無は彼女の瞳の奥を見つめた。
ちょっと、照れくさかった。
「そうよね・・・名乗らないのは失礼よね・・・・」
また下を向いて、彼女は言った。
いつの間にか短くなっていた水色髪を手で押さえて。
そしてすぐ、前を向いて、未外と冷無に伝わるように、話始めた。
「私は―――雪姫。
人魚と雪女が混ざってる妖怪。ここじゃ珍しいかもしれないケド・・・」
クスッ と笑むと世界中が光に包まれた様な感覚に取られた。
でも・・・あれ?ちょっと待て・・・・・ん?妖怪って・・・・何?!
2人が思い直すと、同時に叫んだ。
『妖怪ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ?!!!!』
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魔界の姫の名は、雪姫。
姫の生き肝は、「冬海の祭壇」に隠されていました。
その後、殺された姫の肉片は―――――再生し、息を吹返しました。
未外台詞ねぇ〜。
あ、ちなみに言うと、主役は皆。
んで、メインが●●さん。(誰?)