第五歩 男なんて皆同じようなもんだ
未外もお年頃ですネ・・・・☆
そんな内容。
女はその後、客室に運ばれた。
だが起きる事は無く、3日の時間が流れてしまった。
「まだ起きて来ないね・・・・あの人・・・・・。」
未外が心配そうに冷無に言う。
「もう、死んでたりしてな。ハハッ。」
居間で週刊少年ジャンプを読みながら、冷無は苦笑する。
「なっ・・・・!え、縁起でもない事言うなよっ!!」
否定はするものの、段々と不安になり、終いには冷や汗をかき始める未外。
ついにはもう、我慢出来なくなり・・・・。
「あぁっ!俺部屋見てくる!!」
よほどの心配症。
ドカドカと居間を出、廊下を進み始めた。
冷無は、
「ハァ〜・・・うるせー奴・・・・・・!」
呆れ気味だ。
なおもジャンプを読み続けている。
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「たくぅっ。冷無の奴・・・。礼儀ってのを知らないんだから。」
不機嫌極まりない未外さん。
怒ってる内に彼女の寝る部屋の前にたどり着いた。
「な、何か・・・罪悪感があるんだよなぁ・・・・・。」
まぁ未外も男だ。
女性が寝ている所へ勝手に入るのは少々・・・と言うか、気が進まない。
(冷無に愛想つかしてココまで来ちゃったけど・・・・・。いざとなると・・・入り難いなぁ・・・。)
躊躇しながらゆっくりと取っ手に手を掛けた。
(よ、よぉ〜し。あ、ぁぁ開けるぞ・・・!)
正直気持ち悪い。
変態のような心の掛け声と共に、これまたゆっくり襖を開けた。
スッ・・・・・・
襖が開いた。
目に飛び込んで来た物。
それは・・・・
美女の健やかな寝顔である。
「わ・・・ぁぁ・・・。」
音の出なくなった蓄音機の如く、未外撃沈。
その時、未外は気付かなかった。
彼女の・・・、肩の辺りで一本に結んであり、膝まで伸びた長髪が、今まで結んであった所でちぎれたかの様に短くなっていたことに。
アホな話でしたね。
なんか・・・・すんません。