第十一歩 血。
冷無vs雪姫の戦いです。
題名通り、血が出ます。
♪ わたしは夏がきらい。
♪ おれは――――――セロリがすき。
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土埃が舞った。
何故、冷無が雪姫さんに対して挑発的になったか。
なんて・・・知らないよ。
ただ、今現在、唯一分かる事・・・・それは、
自分の家が、思いっきり壊されてる
って事。。。
どうしようもない状態に侵されている
って事。。。
物が叩き壊される音に、障子が破れる音がする。
何時の間にか、彼女―――雪姫と名乗った女性の髪は、短髪から、冷無と出会った時と同じ、長髪に戻っていた。
激しい戦闘の最中、其の長い水色を揺らす。
「あれ?なかなかヤルねぇ・・・ふふ★」
ニコっと笑いながら、冷無の蹴りをかわす雪姫。
「でもその余裕・・・・何時まで持つだろ??」
狂気にも似た表情で、笑みを浮かべた。
その直後、 ゴシャァァァァァァ!!! 床の材木が潰れた。
何所に隠していたのか、大きなボールの様な何か・・・・を、叩きつける。
いや、正確に言うならば、円柱の棒の先に、鉄で出来ている
巨大なビー玉がくっついている感じだ。
「―――――っ!!!武器使いやがんのか!?」
「あははははははははは!!」
冷無が気付いた時すでに遅し。
狂った笑いを振りまきながら雪姫は、冷無の頭蓋骨目指して己の武器を力一杯振り下ろした。
グシャァァァァァァァ!!
「・・・?!」
未外は、冷無が潰れたような錯覚に陥った。
自然と、涙が流れた。
(う、嘘だ・・・!そんな、冷無が・・・し、死ぬ訳―――!!!)
考えるより先に、口に出た。
「冷無ぅ!!!!」
流れた涙は、怪我した頬を伝い、落ちていた木材の上に落ち、小さなシミを作った。