第二歩 俺は先輩・・・?
主役は彼(未外)ではありません。
ややこしいです。
入学式当日
何故かルンルン気分の男、空裏 未外は、軽い足取りで、晴れた青空の下を歩いていた。
「俺もやっと『先輩』なんて呼ばれるんだ〜!新一年生・・・・どんな子が居るのかな〜・・・」
なんて調子で、通学路のアスファルトを踏んで行く。
予報では、降水確率0%。
とても良い日和である。
そんなこんなで----------学校到着。
校門には1m40cmほどの縦看板が立て掛けられてていた。そこには、
「飛鳥文高校・第81回・入学式」
と、書かれていた。
異様にテンションが高い未外は、昇降口へと、吸い込まれるようにして、その姿を消していった。
ザワザワと落ち着かない体育館。2・3年生の1年生に対する・・・まぁ、歓迎会が終わり、言うなればクライマックスだ。
3年生が、1年生に向けて校歌を歌い始めた時、トラブルが発生した。
冷無が体育館にやって来たのだ。
それも、40人ほどのヤクザ達を引き連れて。
「おぅおぅおぅ!!太刀気の旦那が御通りだぜェ・・・道空けんかいィィィィ!!!!」
もの凄い大きな怒声が、館内に響き渡る。
「止せよ。1年っ子がビビッてるじゃねぇか。」
やけに落ち着いた声だった。こいつがこの辺でも有名なヤクザ組長。
太刀気 冷無だ。
「すまねぇな、中断させちまって。ほら、続けろよ。」
冷無の一言で3年生は、冷や汗をかきながら校歌の続きを歌いだし、新入生は、「何だ?あの先輩・・・・。」みたいな事を、ヒソヒソと耳打ちする
と言う、散々な結果に入学式は終わった。
式が終わり、帰り道での事・・・・・・・・・・・。
「ちょっと冷無!君、何て事してくれてんの!?新入生めっさ怖がってたじゃないか!!」
「うるせーなぁ、お前が言ったからちゃんと出てやっただろ?式によぉ」
「あぁいった人達を連れてくる必要はないだろっ!もぅ・・・・」
「あっ、てめっこの、仲間を侮辱するんじゃねぇよ!」
神社へ向かうアスファルトの道踏みしめて、これから何が起こるとも知らず・・・・・・・・・・・。
続
やっと第二歩まで来ました。
読んで頂き、感謝感謝です。
相変わらず感想、お待ちしております。
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