第九章:あなたの存在が、誰かを救っている〜推し活は、あなたを縛るものではなく、幸せのためにある〜
あなたが誰かを「推す」という選択をしたとき――
その瞬間から、世界は少しだけ明るくなっていました。
それは目立つ数字にはならないかもしれません。
SNSで“いいね”が伸びるわけでもないかもしれません。
けれど、あなたがそこにいたことで、推しの心が軽くなった日があったはずです。
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傷つくことがあるのは、それだけ「大切にしている証拠」
推しにまつわる言葉で心が痛んだこと。
ファン同士の争いに巻き込まれて疲れた夜。
誰かの何気ないひと言で、自分の存在が否定されたように感じたこと。
――そんなとき、自分を責めないでください。
傷つくということは、
あなたがその存在を、本当に愛していたということ。
「ただのキャラ」ではなく、「生きている誰か」として向き合っていたという証です。
だからこそ、痛むのです。
そして同時に、それほど深く思える人がいるあなたは、
誰よりも優しく、誠実な心を持っているのです。
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もし今つらいなら、離れてもいい。戻ってきてもいい。
応援がつらくなったとき、こう思ってしまうかもしれません。
•「自分はもうファン失格だ」
•「途中で離れたら、裏切りだ」
•「戻ったら、“都合のいいやつ”って思われるかも」
けれど、推しはきっとこう言ってくれるでしょう。
「疲れたなら、休んでいいよ」
「また見たいって思えたときに、来てくれたら嬉しいな」
推し活は、義務ではなく、選べるものです。
無理して続けることよりも、自分を大切にしながら“好き”でいられることが大切。
疲れたときは距離をとってもいい。
そして、また笑顔で戻ってきたとき、
あなたの「ただいま」は、きっと心から歓迎される「おかえり」に包まれるはずです。
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“推し活”は、あなたの幸せのためにある
応援とは、誰かの支えであると同時に、
あなた自身の心を豊かにする行為でもあります。
•日常の中でふと口ずさむ推しの歌
•配信に間に合うように走った帰り道
•キーホルダーをそっとカバンにつけた日の誇らしさ
•一緒に泣いたり笑ったりしたあの時間
それらはすべて、「推してよかった」と思える宝物です。
けれど、忘れないでください。
推し活は、あなたの幸せを叶える手段であり、あなたを縛る義務ではないということ。
苦しくなったら、無理をしない。
周りと比べなくてもいい。
あなたのペースで、あなたらしく、推せばいい。
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あなたの存在が、誰かを救っている
あなたが推してくれたことで、救われたVtuberがいます。
あなたがそっと流した涙に、背中を押されたファンがいます。
あなたの「好きだ」という声が、ひとつの世界を照らしてきました。
もしかしたら、あなた自身は「自分なんか」と思うかもしれません。
けれど――“誰かを想う気持ち”には、必ず意味があります。
そしてその想いは、巡り巡って、
あなた自身をも救う光になる日が、必ず来ます。
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さいごに
この文章を読んでくれたあなたへ。
「応援するあなたの心が、これからも守られますように。」
「“好きでいてよかった”と、何度も思える瞬間が増えますように。」
推しが今日も生きていてくれて、
あなたが今日も“好き”を感じられて、
その繋がりが、誰にも壊されることのないものになりますように。
あなたの存在は、誰かにとって、かけがえのない応援です




