日常なお礼 ■ 03
拍手御礼のお話です。
たまにパラレってますが、気にしてはいけない。
たまに本編と時系列がずれているが、気にしてはいけない。
一人掛けソファにて貰った用紙を眺めつつ、手にした扇子をパチリと鳴らして閉じては開くを繰り返すガルマ。
その肘掛に腰を下ろして、用紙を眺める依子。
「ガルマの喋り方が好きだって」
「変わった人間でありますのぅ。しかし、このザルとワクとは一体どういう意味でございますかぇ?」
「笊は引っ掛かる網があるけど、枠には引っ掛かる網も無いって意味だね。どっちもお酒に酔わないって事だよ。大酒飲みの事をウワバミって言うけど、ウワバミは大蛇の意味もあるから、ガルマにはぴったりだね。で、ガルマはお酒に酔うの?」
酔うなら見てみたいかもと笑う依子に、ガルマが口角を吊り上げ目を細める。
「酒で酔うた事はございませぬが、魔王様には常に酔わされておりますのぅ」
「…………そんな事聞いてないでしょ」
含んだ物言いに、一瞬言葉に詰まった依子がぼそぼそとぼやく。
「所で魔王様、この部分でございますが」
声を僅かに落とし、ガルマが扇子で用紙に書き込まれた一文を指せば、自然と身を乗り出すように用紙を覗き込む依子。
「何やら、妾は鬼畜との事でございますが、魔王様のお気に召して頂いておりますかぇ?」
「っ!!」
目の前まで下がってきた耳元へ態とガルマが囁けば、勢い良く耳を押さえながら離れる依子。
紅潮する肌に、ガルマの目が一層細く笑みを浮かべる。
ぐぅと喉を鳴らし、悔しげにガルマを睨み付けた依子は、知らないっ! と言い捨て踵を返し離れていく。
「ほんに、妾を酔わすのが上手な方よのぅ」
機嫌良さげにクツクツと笑うガルマが一人。
拍手と投票でガルマ宛に頂いたコメントがネタです。