日常な診断 ■ 02
Twitterの診断メーカーをネタに思い付いたお遊びであります。
上位魔族による社交の集まりに参加されていたはずの魔王様が気付くとおられなかった。
いずこかと探してみるとテラスに出ておられるようだ。
輪を抜け魔王様のお傍へと近寄れば、ワタクシに気付き振り返る。
「お一人でいかがされましたか」
「やぁ、人が多くて目が回りそうだったから一休み中」
笑い混じりに言葉を返された後、吐息を零して再び月を見上げる。
その横顔を眺めている内に、ふと掻き立てられた衝動をそのまま口にしていた。
「魔王様、口付けをお許し願えますでしょうか」
魔王様はワタクシを見上げ、些か驚いた様子で瞬きを繰り返された後、思わずといった様子で表情を綻ばせた。
「一昨日来やがれ」
それはそれは爽やかな笑顔で一言告げられた魔王様は、ワタクシを気に留める様子も無く広間へと戻ってしまわれた。
そんな素気無い魔王様の仕打ちに、イシュはイシュは! 悦んでしまうのでございます!!
そんなやり取りを眺めていたガルマとシャイアは呆れた表情で呟く。
「阿呆よのぅ」
「アホだな」
「……」
言葉を発する事なく深く頷き肯定をするサナリであった。
イシュの理想の2度目のキス
打ち上げの最中、仲間たちから離れて「キス…する?」
服装:私服
細かい事はスルー。