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-89- 物

 物を大別すれば、…まあ学者さんのような学問的な大別ではないが、^^ 大まかに分ければ命ある物とない物ということになる。要するに、生物と死物だ。生物は否応なく成長や衰微が分かるのだが、困ったことに死物はアァ~でもないコォ~でもないとは言わないから厄介だ。-88-でタイトルにしたが、うっかり失くしたり落としたとしても自分では動いて戻ってくれないのである。当たり前といえば当たり前な話ですから、やめます。^^

 久保はどこで落としたんだろう…、と動いて記憶に残った場所を探し回っていた。だが、いくら探しても、うっかり落とした物は出てこなかった。

『高かったからなぁ~』

 そんなに高価な物なら大事に取り扱えばいいのだが、久保はぞんざいに扱ったことを悔やんだ。悔いても、『いいですよ…』と落とした物は戻ってくれない。^^ あとの後悔、先に立たず・・なのである。それ以降、久保は物の取り扱いを慎重にするよう意識した。失くした物の価値はその物の価格だけのものだが、久保が得た経験値はその後、久保の財産として他の物にも及び、大きな目に見えない物となったのである。

 このように、うっかりした失敗から得た教訓を心に蓄えれば、人はひと皮もふた皮も()け、化けられるものなのです。残念ながら私にも言えることですが…。^^


                   完

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