-87- 予備
あらかじめ予備を持っていれば、うっかりその物を切らしても慌てることがない。予備がなければ、していたことを継続することが出来なくなり、テンションを落とすことになる。
古谷は弱り果てていた。楽しいはずの日曜大工が、ある材料を切らせていたため、それ以上、続けることが出来なくなったのである。生憎その日はDIY専門店が休みのため、買いに出られなくなったのである。古谷は予備の品を買っておけばよかったな…と後悔した。後悔してももう遅い。仕方がない…と作業をやめ、来週にしよう…と道具を片づけ始めたときである。ふと見れば、物置の隅にその材料があった。これは、これは…とニヤリとしたが、なぜその材料があるのかが分からない。不思議なこともあるものだ…と古谷は思ったが、よくよく考えれば不思議でもなんでもなかったのである。二週間前、古谷はDIY専門店で別の材料を買ったついでにその材料を買っていのである。そのことをうっかり忘れていたのだ。古谷は作業を再開し、目的の物を工作し終えた。めでたし、めでたしとなったのである。^^
このように、あらかじめ予備を買っておけば、行動を中止する必要はなくなるのです。皆さんも、予備は置くようにされるといいでしょう。^^
完




