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-85- 多数決
民主主義では多数決で事を決す・・というのが建前である。しかし、多数決でどうするかの結論を出したとしても、必ずしもその結論が正しいとは限らない。多数の者がうっかりその先々を見誤れば、取り返しがつかない事態になりかねないのである。それゆえ、物事の結論を出す場合は慎重さが求められるということになる。
とある市議会議長の蛸山は議会に提出されたとある議案の採決に入ろうとしていた。
「お諮り致します。本案に賛成の方々のご起立を求めます」
蛸山の声に促され、賛成の議員は一斉に起立した。丁度いい具合に議席に熱が回り、半回転された議員達の美味そうないい匂いが議場に漂い始めた・・という図だ。^^
「起立多数! よって本案は原案どおり承認することに決しました。…本日はこれにて散会致します」
蛸山が落ち着いた美味そうな声で散会を宣言すると、議員達は各々の議場の舟から、いい匂いを漂わせながら立ち上がり、市民によって食べられて消え去ったのである。多数決だから波風が立たない自然な流れの舟盛り散会だった。
どうせ多数決で成立するのなら、美味しく食べられる議案にして欲しいものです。^^
完




