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-70- アレもコレも

 器用な人なら出来るだろうが、アレもコレも…と、幾つもの内容をうっかり同時にやってしまい、アレもコレもダメになる・・ということがある。要するに自分の不器用さを自覚していない人に多い。^^

 とある商社に勤める虎川は、今日も忙しく働いていた。所属の営業二課は外回りが多い。虎川も出勤と同時に挨拶もそこそこに外交に出ようとしていた。

「あっ! 虎川君、ちょっと…」

「なんです、課長?」

「大波商事へ行くんだったね?」

「はあ、そのつもりですが…」

「すまんが、高台物産もついでに回ってもらえんかね?」

「いいですよ…」

 虎川は課長の竜山(たつやま)に不意に言われ、深く考えることなく了解した。だが、この安易な了解が大波商事との取引をダメにしたばかりか、高台物産との契約も反故にしてしまったのだ。虎川はアレもコレも同時に(こな)せる男ではなかったのである。そのことを虎川は自覚していなかった。虎川の不器用さを認識せず、うっかりアレコレ任せた管理能力に欠けた竜山も竜山だが、自分の不器用さを認識していない虎川も虎川だった。要するに二人とも苗字ほどではなく、ダメな男だったという結論である。^^

 自分がアレもコレも出来るかどうか? は、うっかり判断ミスを犯す前に自覚しておく必要がありそうですね。^^


                   完

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