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-66- ゴミの選別
鹿島はゴミ収集日の前日、いつものようにゴミ袋を出した。ところが、である。次の日の朝、出したはずのゴミが家の前へ戻されていた。以前にも一度、そんなことがあった…と鹿島はうっかりした過去の失敗を思い出した。ゴミの選別が不十分で、燃えないゴミだからたぶん、大丈夫だろう…と出したゴミの中に焼却灰が含まれていたからである。よぉ~~く考えれば、ゴミの焼却灰も燃えないゴミなのである。だが、回収車が持って行ってくれないものは仕方がない。焼却灰の処分は核燃料廃棄物の処分と似ていなくもないな…と、筋違いの話ながら鹿島はボケェ~っと思った。その後、鹿島は燃えないゴミと焼却灰のゴミの選別をもう一度やり直した。それにしても、キチッとしたことが求められる世知辛い社会になってきたなぁ…と、鹿島はコンプライアンス化しつつある社会に嫌気がさした。
鹿島さん、うっかりミスしたゴミの選別くらいでそう重く考えず、軽く生きましょう、軽くっ!^^
完




